大阪商業大 グローバル人材育成「GETコース」

2014年5月19日 月曜日

大阪商業大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

当ブログでは初めてのご紹介となります。

今年度より塾・予備校にも説明会の門戸をお開き頂いたようで、お話を聞けるありがたい機会を得ることが出来ました。

大学の概要です。

卒業生のうち1200名強が社長業に就いておられるとのことで、この規模で会社社長を輩出しているのは全国に19校しかない、とのことでした。地元には中小企業が多い東大阪に位置する大学ということもあり、経済学部経済学科には「事業承継コース」が設けられているなど、家業を継ぐ者に特化した学びも用意されています。

この大学の大きな柱は以下3つです。

①教育課程の活用
各学科に複数のコース制を導入。学修成果と社会活動とのつながりを理解させる。

②アクティブラーニング
グループワーク、フィールドワーク、インターンシップ、海外研修、留学を用意。

③少人数教育の再構築
1年から4年まで連続するゼミナール、初年次教育の強化、3年ゼミナールの必修化。

お話頂いた説明の中で特に印象に残ったのが、「卒業する時にどのような人間になっているか、にこだわって教育を進めている」という事でした。学生を入学させてしまえばあとは「自己責任」「自由」とはせず、入学後もきっちりと学生個々人をよく見ておられる、という印象を持ちました。

同大は2学部4学科体制で、各学科に複数のコースを設けており、各コースが「どのような力をつけるのか」を明確に示し、学生に選択してもらいやすいようにされておられます。

就職に関するデータも簡単にご紹介致します。今春の就職決定率は95.3%。最も多いのが小売業26.7%、次いでサービス業21.6%、卸売業19.2%、製造業8.5%と続いています。

さて、タイトルにもあります、グローバル化に対応する「GETコース」なるものの立ち上げに関してです。

2015年度入学生より、学部・学科問わず募集を行う「GETコース」なるものを立ち上げられます。「英語とビジネススキルを徹底的に身につけ、グローバルに活躍できる人材を育成するコース」とされており、後述する「GETコース生のみ対象の入試」を合格した者と、指定校推薦等も含むその他の一般的な入試を経て合格した後に「GETコース選抜試験」に合格した者を対象とし、各学科・コースに在籍しながら以下の取り組みを行ったり、特典を得ることとなります。

①1年次は1~2週間の夏期短期留学に参加
②英語の教科書を日本語の講義で理解を深めるなどする
③2年次には1年間の長期留学に出る
④授業料は4年間半額免除
⑤留学先大学の学費は全額免除
⑥資格講座の受講料は無料(年間2講座まで)
⑦1年の留学を経ても4年間で卒業が可能

GETコースの選抜は4種類、全6日程用意されています。定員は推薦・一般各10名の計20名用意されており、説明会の中では「30名以内のごくわずかな人数を対象とした、少人数の取り組み」であることを強調されておられました。

大阪商業大の中で、いろいろな方面での能力に秀でた方、高い意欲を持つ学生が集まるであろうこの取り組みは、「グローバル人材とは?」という問いに対して大阪商業大が提示する一つの答え、となっています。

2015年度入試に向けた情報も簡単にお伝え致します。

新たな「GETコース」の募集の詳細については大学発行の入試ガイド等をご覧頂きたいですが、試験には資格一本で押し通すものもあれば、センター試験を利用するものもあるなどバラエティに富んでいます。しかし、全ての入試に共通する特徴として「全ての方式で面接と調査書を判定に用いる」という点があります。

GETコースとは別に、従来通りの入試方式に関しても触れておきます。一般的な公募推薦・一般入試・センター利用型入試の他に「資格特別推薦(専願)」「資格公募推薦(併願)」「全国商業高等学校協会特別推薦(専願)」「頭脳スポーツ(囲碁・将棋)推薦(専願)」「スポーツ推薦(専願)」といった、大変多くの種類の入試が用意されているのが大きな特徴です。

そして、一部入試に限られますが、Web出願が導入されます。学力試験を課すタイプの入試で3000円引き、センターのみ利用するタイプの入試で1000円引きとなります。

公募A・B日程、資格公募推薦、一般入試、センター利用入試に関しては4学科併願可能となっていますので、積極的な併願出願をして合格を勝ち取って下さい。