羽衣学園中高 新校舎建設と中学入試での大きな変更

2014年5月20日 火曜日

羽衣学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

教育内容のご紹介です。

中学校では、文理特進Ⅰと文理特進Ⅱの2コース制として今春で2年目を迎えられています。両コース共通のカリキュラムとし、週36時間授業・朝礼テスト・サポート補習が用意されています。

英検(年3回)と漢検(年2回)の取得に力を入れられており、中学卒業までに共に準2級を取らせることを目標とし、合格のための対策授業や模擬試験を充実させるだけでなく、英検2次対策にはECC外語専門学校講師が充てられています。

日々の授業では以下の点を近年強化されたそうです。

①ICT化(電子辞書を持たせ、検定対策にも活用している)
②デジタル教科書の導入
③タブレットの使用(遠足等での使用に留めているそう)

中学では電話での定期連絡を在校生宅に実施されているとのことで、公立中学校に似た距離感に持っていきたいとのことでお始めになられたそうです。

続いて高校ですが、コースは「文理特進Ⅰ」「文理特進Ⅱ」「進学」の3つ。それぞれの目標とカリキュラムは以下の通りです。

文理特進Ⅰ
目標 国公立・難関私立大現役合格
カリキュラム 難関大学に幅広く対応するため、8時間目講習を含む週39時間授業や演習時間を確保。2年次より「国公立文系」「国公立理系」「私立文系」の3系列に分割し、少人数授業で対応

文理特進Ⅱ
目標 難関私立大現役合格、関大パイロット推薦など多様な入試の活用
カリキュラム 7限目を含む週36時間授業で受験科目に徹底シフトし、2年次で理系・文系に分割しつつも、3年間で26単位(文系)と英語に重点的な対応をする

進学
目標 幅広い進路に対応し、将来への意識を高めるキャリア教育
カリキュラム 英語と国語を中心に基礎学力を育成するなど文系対応を基本とし、2年次より看護・医療・栄養系といった資格志向にも対応した選択科目を設置。多様な入試に対応するため小論文対策を2年次より開始

今春入試の結果です。

中学入試では、入学者数は昨年から17名増えた63名となっています。大阪府下あるいは近畿地区で激しい中学入試市場の縮小のなか、健闘されています。

共学化2年目ということで気になる「男子比率」ですが、昨年30%弱から大幅増で今年は40%弱で、男子が増えています。

高校入試は専願307名・併願1451名の受験者を集め、453名が入学され、文理特進Ⅱにおいて予定から1クラス増とされています。同校の人気の理由は「共学化が広まった」「地元志向に支えられている」「東大谷高から流れてきた」等、複数あると考えられます。

入学者全体のうち男子は38%(昨33%)、専願の43%を男子が占める、など、中学入試同様に共学2年目で順調に男子が増加傾向になっています。

併願は合格1432名⇒入学152名となり、併願からの入学者の生徒の併願先としては、旧第8学区では高石高が圧倒的に多く、今年は鳳高・泉北高・登
美丘高という顔ぶれも。旧第9学区では佐野高・久米田高・日根野高が多いそうです。

大学合格実績についても触れなければいけません。

今春の四年制大学進学率は60%、短大進学率は10%弱となりました。

今春の大学合格実績で国公立大3名(うち浪人1)が出ていますが、現役2名は共に中高一貫生だそうです。

関関同立は合計17名。そのうち関西大12名中6名、関西学院大4名中3名が中高一貫生の合格となっています。

学校としての目標としては「産近甲龍をボリュームゾーンにすること」だそうです。

併設の羽衣国際大へは「入学金免除」「学費軽減」といった特典付きで進学可能となっています。特に食物栄養学科が人気だそうです。

最後に、次年度入試に向けた情報です。

中学入試では、これまで午後入試に参入していなかったのですが、次年度新参入することも含め、入試日程を大幅に変更されています。1/17土AM・1/17土PM・1/18日PM・1/19月AMの4回を予定されています。

面接試験は、1次Aは全員実施し、1次B以降は初めて受験する生徒のみ実施する、というのは例年通りなのですが、これまでは全日程で2科受験としていた所、1/17土AMの1次Aに限り4科入試必須受験とされます。判定方法は以下の通り。なお、1次B以降は算国2科のままとなります。

文理特進Ⅰ 4科受験 ⇒ 4科 or 算国理×1.2 or 算国社×1.2
文理特進Ⅱ 4科受験 ⇒ 算国理 or 算国社 or 算国×1.25

高校入試です。

募集定員を260名⇒250名(Ⅰ・Ⅱ計110名、進学140名)に減じる予定になっています。これは、直近2年は定員を大幅に超える入学者数を迎えていることと、新校舎建設のため設備的余裕が無い、ということが理由のようです。定員が減りますから、おのずと合格に必要となるレベルが上がることが予想されます。

それにしても「新校舎建設」は大変興味があります。詳しい情報が出るのを待ちたいと思います。