龍谷大学付属平安中 新たに「クラス制」を導入

2014年6月16日 月曜日

龍谷大学付属平安中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

この度、中学校において新たに「(コースとは呼ばず)クラス制」を導入されます。

特進アドバンストクラス(約30名)と特進ベーシッククラス(約60名)の2クラス編成とされ、それぞれの進学目標は以下の通りに設定されています。

・特進アドバンスト(中3より特進スーパーアドバンストに)
京阪神をはじめとする難関国公立大学を目指しつつ、確実に中堅国公立大や有名私大には合格させる

・特進ベーシック(中3より特進アドバンスト)
中堅国公立大を目指しつつ、関関同立をはじめとする有名私大には確実に合格させる

ご注意頂きたいのは、入試段階でクラスを選んで受験するものではなく、クラスの選択が無い状態で受験をした上で、どちらのクラスになるのかは入試得点で自動的に振り分ける、というシステムであるという点です。

さて、そんな話題がある中学校なのですが、内部進学生の「レベル」について、大変興味深いお話を伺いました。

今春、高校へ内部進学する中3生に高校入試問題を解いてもらった所、特に数学の平均点において「内部進学生72.1点vs選抜特進受験生60.4点」という結果になり、外部から選抜特進を受験した生徒たちよりも高い結果が出た、とのことです。また、同じ数学において「50点以下が0名」「満点が2名」というデータもご紹介いただきました。

中学入試で入学した子たちは、3年間で高校入試で選抜特進を受験する生徒よりも上のレベルに到達している、ということになります。かなり成績を伸ばしている、と言えます。

2014年度入試の結果についてご紹介します。

今春は5年間で最高の志願者数となる387名(昨年265名)に対し124名が入学しました。ちなみに、2012年度入試での入学者数は67名だったので、約倍増となっています。124名の入学者には全免12名・半免8名を含んでいるとのことです。

また、例年通りの入試問題の難易度としていたが、平均点は例年よりも高かったようです。例年よりも上位の受験生が多数受験してきている、ということになります。

「例年よりも上位の受験生が多数受験してきている」という兆候はプレテストの際にもすでに表れていたようです。Ⅰタイプで前年から30.6点、Ⅱタイプで13.6点の平均点アップとなっているなど、受験者層が上になっていたとのこと。ちなみに、プレテスト受験者数も前年度より約100名増えていたようなので、「受験本番での受験者数増」についてもはっきりと予想が立っていたものと思います。

川西地区進学相談会 6/14土に開催

2014年6月13日 金曜日

川西駅前に有力私立中高が多数集まって開催される合同説明会ですが、今年2014年も開催されることになっています。

日時や参加校に関しては以下の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

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私立中学校・高等学校
川西地区進学相談会

川西地区

日時:2014年6月14日(土)11~15時
場所:川西市みつなかホール(阪急・能勢電鉄 川西能勢口駅 徒歩5分)
内容:
①各学校ごとの個別相談コーナー
ブース形式で、入試担当者に直接相談できます。学校の特色、教育方針、入試の傾向と対策、合格の可能性など、気になることを何でも聞いてみましょう。
②総合相談コーナー
専門家による入試や進学全般の相談に対応しています。志望校の絞り方、学習方法などわからないことは、まずここで相談してみましょう。
③パンフレットコーナー
少しでも気になる学校があるなら、まずパンフレットでチェック。ご自由にお取り下さい(新年度版が作製中のため、昨年度版の学校もあります)。

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昨年と比較しますと、川西地域からは比較的「遠方」と捉えられるような学校を中心として、昨年に引き続き今年も参加校が減ってしまっているようです。

当日は、各校の相談コーナーだけでなく、勉強方法や受験校選びなどありとあらゆる相談を受け付けてくれる「②総合相談コーナー」も設置されていますので、そちらにまずは座って学校選びのポイントを聞いてから各校を回る、というのもいいかもしれませんね。

昨年・一昨年に引き続きまして、今回この「②総合相談コーナー」はこちら開成教育グループ 入試対策課が担当させていただくことになっています。当日はよろしくお願いします。

洛北高等学校附属中 中学校もSSH指定

2014年6月12日 木曜日

洛北高等学校附属中の生徒・保護者対象説明会にお邪魔してきました。

学校概要の概要です。

2004年に附属中学が開校し、今年11期生が入学し、5期生までが高校を卒業しています。今後高校では大学の秋入学に対応すべく、秋卒業も予定しているとのことでした。

中高6年間を基礎期・充実期・発展期の3つの段階に分けて計画的・系統的・合理的な教育を展開し、主要5教科に関しては1学年80名を3つの講座に分けて26~7人の少人数授業を行っています。また、豊富な授業時間数(一般的な公立中よりも年間140時間も授業時間が多い)を計画的に活用し、高校学習内容を中学生段階から無理なく実施。基礎期の段階から質の高い授業を展開し、充実期となる中学3年生を中心に高校の学習内容を履修させています。

こちら洛北高等学校附属中は、全国でも数少なく、京都府では唯一のSSH指定を受けている中学校で、「洛北サイエンス」の学習を中心に研究・実践を行っておられます。

こういった取り組みの成果もあり、「入学させて良かった」「学校は期待に応える教育活動に取り組んでいる」と答えた在校生・保護者はともに98.6%に上っているそうです。

英検についても積極的な対策を行っておられます。中学2年で3級、中学3年で準2級を取得することを目標として取り組んでいるそうですが、実際には中学校全体で2級以上が10名、準2級以上が85名という取得状況になっているのことでした。

大学合格実績についてです。

中高一貫生かつ現役のみの今春の大学合格実績は、国公立大32名(東京大1・京都大6含む)・関関同立27名(同志社大12・立命館大12含む)となりました。ちなみに、中高一貫生の京都大(現役)合格者数は昨年も6名、2011年度生で9名となっていました。そして、近年は難関国公立大を志望する者が増えており、私立大の受験が減少傾向にあるようです。

2015年度入試に向けた情報です。

(さらに…)

関西大 各地で入試説明会を開催

2014年6月11日 水曜日

関西大が、全国12会場で入試説明会を開催されます。

詳細は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


関西大 入試説明会

日程・場所:
2014年6月16日(月)金沢 ANAクラウンプラザホテル金沢
2014年6月17日(火)神戸 三宮研修センター
2014年6月17日(火)岡山 岡山コンベンションセンター
2014年6月18日(水)京都 メルパルク京都
2014年6月18日(水)松山 いよてつ高島屋
2014年6月19日(木)奈良 奈良商工会議所
2014年6月19日(木)高松 サンポートホール高松
2014年6月20日(金)和歌山 ホテルグランヴィア和歌山
2014年6月20日(金)広島 広島国際会議場
2014年6月22日(日)名古屋 TKP名古屋ビジネスセンター
2014年6月23日(月)大阪南 天王寺都ホテル
2014年6月23日(月)福岡 JR博多シティ

時間:
17:30~19:30(17:00開場・受付開始)
名古屋会場のみ14:00~16:30(13:30開場・受付開始)

内容:大学紹介DVD上映、大学紹介、2015年度入試説明、保護者対象説明、個別相談、関大生による学生生活紹介(名古屋会場のみ)

※事前予約不要、時間内の入退場自由


2015年度入試について、関西大学の最新情報をイチ早く入手することができる貴重な機会です。オープンキャンパスに参加出来ない方は、お近くの会場で行われるこの説明会に参加し、必要な情報を得たり、疑問点を無くしておくようにしましょう。

東海大学付属仰星中高 中学では女子比率がアップ

2014年6月10日 火曜日

東海大学付属仰星中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

2014年度入試結果です。

中学では入学者数が90名となり、昨年93名・一昨年88名と同規模を維持されています。

各入試日程での志願動向は以下の通り。

A日程
①受験者数85名(昨年89名・一昨年76名)となり、昨年17%増から一転し今年は前年比5%減。
②近隣の他中学に志願者が流れていると思われている(特に英数特進)。
③4年前から導入している「自己推薦書(上限20点で加点がされ、総合進学提出必須・英数特進は任意)」は、受験生ほぼ全員(昨年85名中80名・一昨年72名中61名)が提出するなど、特色ある受験生を確保できている。
④初日ということもあり専願志向が高く、例年95%以上が入学する。

B日程
①受験者数112名(昨年121名・一昨年135名)。A日程同様受験者数減少。
②合格者の上位層が他中学へ流れている様子。
③A日程総合進学受験者のうち7割がこのB日程も出願しているなど、専願者をきっちり集めている。
④B日程合格者のうち入学したのは14名で、昨年16名・一昨年6名・3年前は20名であることを考えると、3年前水準で考えると少ない。

C日程
①合格者11名のうち入学に結びついたのは8名(昨年5名・一昨年9名・3年前4名)で、昨年よりは多い数が入学。

今年度入学者の実に15%(昨年は25%)が兄弟・姉妹が卒業・在籍、または保護者が卒業生ということだそうです。

そして、特筆点としては女子の入学者数は25名、率にして28%となった点が挙げられます。女子に受けが良い吹奏楽等のクラブが充実していることと、女子受験生に限定した入試イベントを開催していることが実を結んでいるのではないか、と学校の先生方は分析をされているようです。

高校入試結果です。

受験者数763名(回し合格分含む)で、昨年764名・一昨年740名と同程度となりました。併願者数525名(昨年540名・一昨年507名)、専願は238名(昨年224名・一昨年233名)となり、併願は減ったが専願で受験者数が増えています。

最終的な入学者数は373名で、ここ10年で最も多かった昨年の378名や一昨年377名の規模を維持し、3年連続370名台となっています。

コース別の併願戻り率は、次の通りです。両コースとも戻り率ダウンとなっています。

英数特進12%(昨年15%・一昨年11%・3年前13%)
総合進学11%(昨年14%・一昨年16%・3年前10%)

最後に大学合格実績についてです。

英数特進からは国公立大13名(昨年16名・一昨年19名)で、現役9名(昨年13名・一昨年10名)となりました。国公立大の実績は昨年からはっきりとダウンしています。

一方で関関同立は39名(昨年27名・一昨年42名)で、うち現役32名(昨年22名・一昨年14名)となり、躍進しています。

総合進学では、国公立大7名(昨年6名・一昨年19名)でうち現役4名(昨年3名・一昨年8名)と、大きく後退した昨年から回復となりませんでした。私立大は関関同立77名(昨年45名・一昨年55名)に対し現役は59名(昨年26名・一昨年35名)、産近甲龍86名(昨年51名・一昨年91名)中現役は66名(昨年38名・一昨年72名)と、大きく実績を下げた昨年分を取り返す以上となる大きな伸びとなった。

こちらの学校は東海大の附属校ということもあり、同大への内部進学が可能となっています。昨年は医学部2名を含む32名(一昨年35名)が進学したものの、今年は医学部ゼロで合計48名となったそうです。

毎年、内部進学を希望しても厳しいのが体育学部・医学部・工学部 航空宇宙学科の3学部・系統なのですが、今年は医学部への内部進学はいなかったものの、医学部と同じく内部進学が大変難しいとされている工学部 航空宇宙学科に初めて2名の内部進学が出たそうです。これは特筆点にあたるのではないでしょうか。

近畿大 近大入試まるわかりセミナーを各地で開催

2014年6月9日 月曜日

近畿大が各地「近大入試まるわかりセミナー」というイベントを開催されます。

開催日や会場については以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


近大入試まるわかりセミナー

日程・場所:
6月9日(月)神戸会場(三宮研修センター7F)
6月16日(月)大阪北会場(阪急グランドビル26F)
※大阪北会場のみ開催時間が異なります
6月16日(月)和歌山会場(ホテル グランヴィア和歌山 6F・ルグラン)
6月23日(月)京都会場(メルパルク京都5F)
6月23日(月)名古屋会場(ウインクあいち11F)
6月24日(火)奈良南(橿原ロイヤルホテル 3F・大原の間)

時間:17:30~19:15(17:30~受付開始) 大阪北会場のみ18:00~19:30(18:00~受付開始)

内容:
DVD放映、近大入試まるわかりセミナー、資料閲覧・配布コーナー、個別相談コーナー


当日は「オリジナル資料」を使って2014年度入試結果分析や最新の近大トピックスをお話しして下さるそうです。近畿大志望の方で、まだあまり情報を集めていないという方はお近くの会場へぜひお越しください。

今年で5回目 大阪キリスト教学校フェアが開催

2014年6月6日 金曜日

毎年恒例、大阪キリスト教学校フェアが今年も開催されます。大阪府内のキリスト教学校が一堂に会し、キリスト教学校の教育を一般にお知り頂くために開催されているイベントです。

詳細は下記の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


大阪キリスト教学校フェア

日時:2014年6月15日(日)10:00~16:00
場所:太閤園(大阪市都島区)
内容:進路相談、ゴスペルコンサート(13~14時)、各学校の生徒による演奏会や発表会


大阪キリスト教学校フェアは今年で5回目の開催となります。1回目・2回目の開催は、7月末の土曜日を使って実施をされていたのですが、第3・4回は実施時期が大幅に早まって6月の第一日曜日に開催され、第5回目の今年は6月15日(日)の開催となりました。

会場についても、第1・2回は東梅田教会、第3・4回はYMCA会館での開催でしたが、今回は太閤園に変更となっています。

大阪キリスト教学校フェア、今年はどのような動員になりますでしょうか。

森ノ宮医療大 看護学科1期生は現在4回生

2014年6月5日 木曜日

森ノ宮医療大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

大学の概要です。

こちらの大学は2007年に開学され、今年で8年目を迎えておられます。開学時は理学療法学科と鍼灸学科の2学科でスタートし、4年前に看護学科が新設されました。看護学科は今春入学者を迎えたことで1~4回生すべてが揃いました。

3学科とも国家試験対策に注力されているのが大きな特徴です。特に看護学科を例にとると以下のような取り組み・支援があります。

1年次 基礎医学系科目(解剖生理学・生化学等)の学習サポート
2年次 低学年模試(年2回)⇒成績下位学生には特別講義
3年次 前期に模擬試験と解説講義
4年次 10回程度の模試と結果に基づいた特別講義、オフィスアワーを活用した個別学習サポート

以下、学習支援センターの取り組み

「ステップアップ講座」1・2年対象の苦手教科対策
「センターアシスタント制」4年次の模擬試験下位20%を対象にOB・OGによる指導
「国家試験対策委員会」国家試験対策グランドデザイン決定、模試の選定・実施・結果分析、分析結果に基づいた特別講義の実施、成績下位生に対する特別講義
「チューター制度」個別学習相談と指導、学習に対するモチベーション向上と維持

具体的な活動例
新学期に学年別の国家試験ガイダンス、チューターによる模試返却と指導、成績下位学生とその保護者を交えた三者面談、e-learningシステムを使用した国家試験対策

看護学科1期生は現在4回生なので、来年の今頃の看護師国家試験合格率が楽しみです。

今春の学科別進路決定状況は以下の通りとなっています。

鍼灸学科 就職70%・進学21%・その他9%
理学療法学科 就職98%・その他2%

1期生が現在4回生の看護学科の就職については、病院内の教育体制が整っているということで「7:1看護または300床以上の病院(医療機関)」への就職を重視しているとのことでした。

2014年度入試結果におけるトピックスとしては、看護学科は昨年志願者数が爆発的に増えた(前年比122%増)こともあり、特に一般入試で倍率が低下した、ということがあります。

2015年度入試に向けてです。

各教科とも入試問題作成に関してアドミッションセンターから各教科に見直しの要望が出ており、何らか変更される可能性があるので注意が必要です。以下、具体的にご説明頂いた内容を書きだします。

(さらに…)

大阪経済法科大 2014年度入試では志願・入学者数共に激増

2014年6月4日 水曜日

大阪経済法科大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

1972年開設、43年目をお迎えになられる同大学の概要です。

一昨年近鉄八尾駅前に新キャンパスが完成。地上12階建ての全館にICT環境を備え、専用自習室も完備するなどの次世代型教育空間となっており、既存の花岡Cから無料スクールバスで15分で移動可能となっています。

長らく400名だった定員が2013年度より580名に増加されていたり、経済学部内に今春より経営学科を新設されるなど、いろいろと変更をされています。

今春より2学部3学科12コース体制となっていますが、各学部・学科・コースの設置状況は以下の通りです。

経済学部
経済学科 グローバル経済コース、金融経済コース、地域デザインコース、総合政策コース
経営学科 マーケティングコース、グローバルビジネスコース、会計ファイナンスコース、ビジネスマネジメントコース

法学部
法学科 公務員コース、法律専門職コース、現代社会キャリアコース、国際関係コース

2014年度入試結果です。

全体で3,998名の志願者を集めましたが、昨年は2,613名でしたので、約1,300名の増加となります。今春より経済学部内に経営学科を新設し、同学科だけで1269名の志願者を集めたのが志願者数激増の要因です。

似通った学科が出来たせいで志願者が減ると思われた既存の経済学科ですが、経営学科新設のあおりもなく、59名の志願者減にとどまっているのは驚きに値します。また、法律学科は175名の志願者増となる1434名の志願者数となり、こちらも全国的な法学系不人気の中で大健闘となっています。

入試方式別の志願者数増の割合は、公募推薦10%・一般A30%・一般B50%、といったところのようです。

特筆点としては、女子比率が上がっているという点があります。女子占有率は経営学科31%・経済学科21~2%・法律学科18~9%で、入学者ベースで昨年の1.5倍の女子生徒が入学しているとのことです。特に女子が抵抗なく受験をする経営学科を新設したことが、女子比率増加の大きな要因ではないでしょうか。

経済学科と経営学科の併願が一部の入試方式でのみ認められていたのですが、両学科の併願率は80%だった、とのことです。また、新設の経営学科の入学率が高く、早期から手続き者が多く出たこともあり、一般C及び3月実施のAOは合格者数を絞ったようです。

最終的な入学者数ですが、昨春588名から今春668名(経済学科181名・経営学科215名・法律学科272名)と、昨年比113.6%もの入学者数を迎えておられます。

併願先として多いのは、近畿大・京都産業大の順である様子で、国公立大の押さえにしている者もいるようですが、そういった受験生は「特別奨学生」になっているようです。

2015年度入試に向けた情報です。主な変更点は以下の通りです。

①公募制推薦及び一般入試で経済・経営・法律の3学科間併願が可能に
②「資格取得奨学金」を新設
指定校推薦・AO(Ⅰ期)・公務員AO(Ⅰ期)・国際・留学型AO・女子特別それぞれの入試での合格者を対象として、定められた資格を3月末までに取得・申請すれば入学金全額相当あるいは半額相当額を支給するもの(特別奨学生採用者は対象外)。対象とされている入試はいずれも専願型で早期に合格が決まるもので、早期の進路決定による学力低下を防止する意味合いがある様子。
③「女子特別入試」を新設
9/14日に試験を行う現役女子高校生のみ対象の入試で、志望理由書・調査書・面接による総合評価で判定され、合格者特典も豊富に用意されている
④国際・留学型AO入試を新設
合格者は全員海外協定校への留学が可能で、一定水準の語学力を有する受験生は留学奨学金の採用も決まる
⑤インターネット出願パックを新設
35,000円と40,000円の2パターンのパック制で、推薦型・一般型の多くの方式で採用される予定

神戸国際中 「グローバルなでしこ」を育てる

2014年6月3日 火曜日

神戸国際中の塾対象説明会に行ってきました。

神戸市須磨区にある、中学入試だけの生徒募集かつ1学年が100名に満たない「少人数制」を貫かれる、完全中高一貫の女子校です。

教育の基本方針は以下3点です。

国際理解教育の充実「語学力」
個性を伸ばす教育「人間力」
徹底した学習指導「学力」

そして、目指す学校像・生徒像は次の3つに集約されます。

①「グローバル」社会で活躍する生徒づくり
 ・高い人格と学力を育む「学び」を徹底する学校
 ・「中高一貫・少人数(1クラス約20名・1学年2~3クラス)」教育を活かした期待される学校

②個性豊かで心豊かな生徒づくり
 ・個性豊かで、さまざまな困難に自ら立ち向かう生徒
 ・自分の夢や目標にこだわり、したたかにしなやかに生きる生徒

グローバル人材の育成のために以下3つの「S」で始まる資質をつけてもらうことを目されています。

①「Sincerity 誠実さ」
多様な考え方や文化に関心を持ち尊重する心、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度、協調性・柔軟性・責任感

②「Specialty 専門性」
高度な語学力、世界に貢献できる専門性を追求していく力、幅広い知識と教養をもとに発信する力

③「Self-Management 自己管理力」
自ら目標を設置し実現に向けて努力する力、主体的に考え行動する力、失敗を恐れずチャレンジする力

その他にも、「イマージョンクラス」「Oratorical Contest」など、英語に関するプログラムは多く用意されています。

面白いのが、中1よりフランス語を必修としている点です。「選択」も含めて全国で22校だけが第二外国語を設置しているという中で、同校は「必修」であることも踏まえると全国でも稀有な存在です。

大学合格実績はどうでしょうか。

当日は「過去5年間の進路実績」をご紹介いただいたのですが、医歯薬系15.7%や理工系12.1%と、女子の学校かつ英語に力を入れている学校であるにも関わらず理系にも高い割合で進学しているのが意外な点です。

残念なことに、今春、国公立大は7名(昨年13名で神戸大2名含む)で昨年から半減してしまいました。しかしながら、卒業生が45名であることを考えると国公立大の割合は16%となり、依然として高い方と思われる。関関同立は21名(昨年36名)(4大学では関西学院13名が最多で昨年と同数)と大きく後退してしまっています。

2014年度入試結果です。

今春の総受験者数は80名(昨年85名)。4年前の2010年度は137名だったところからここ数年で年々減っているにが気になります。

通学エリアとしては以下のようなデータをご紹介いただきました。

神戸市内61%(昨年も同率):神戸市外39%

神戸市内では多い順に西区(32%)須磨区(19%)垂水区(14%)北区と長田区(共に10%)と続く
神戸市外では多い順に明石(29%)加古川(13%)西宮(13%)姫路(12%)と続く

最後に、次年度2015年度入試についてです。

今春は1日目・2日目・5日目に置いていた入試日程ですが、来春は最終回のC日程を3日目に動かし、3日間連続入試とされます。今春のC日程は62名出願に対し当日の受験者は3名に留まっており、受験生の「早期決着」が目に見えて明らかになっています。特に女子受験生ほど「早期決着」が多く、女子校であるこちらは非常に手痛いこととなったようです。そんな昨今の中学入試動向を踏まえて、3回目のC日程は思い切って前倒しの位置取りとされています。

海を渡って活躍する女性、「グローバルなでしこ」を育成する神戸国際中の様子でした。