大谷中が保護者を対象に実施された説明会に行ってまいりました。
特進Ⅱコースを廃止し、新しく「凛花コース」として生まれ変わることが発表されました。同時に、特進Ⅰは「特進」と改称し、「医進・特進・凛花」の3コース制となります。
凛花コースでは、今の時代に求められる「グローバル」を主軸に置き、「コミュニケーション」「プレゼンテーション」教育に注力されることになります。
具体的には、これまでも同校で実施されてきた「日本の伝統文化」等の取り組みに関して、同コースではさらに掘り下げて活動を行うようです。同時に、1年間の長期留学(高1の3学期~高2の2学期)に関しては上記3コース中、凛花コースのみが参加可能となります(希望者対象)。
端的に申し上げると、医進・特進が大学進学に特化した授業に取り組んでいる間、凛花では「多文化理解」「コンテスト」「RINKAプロジェクト」といった特色あるものに取り組む、ということになります。
新コース体制の下、凛花から特進へは中2進級時のみコース変更が可能とされ、他2コースから凛花への合流も入学以降は無くなります。凛花から医進へのコース替えも無い様子です。次にお示しする新旧の表を比較すると分かりますが、以前に比べて、成長過程で気づいた新たな適性に合わせてコース替えが出来る、という形にはなっていないようです。3つのコースのうち、特に医進と凛花は個性が強い取り組みを早い段階から実施するものとなっており、それが他コースとの入れ替えを難しくしている、そんな感じです。
同コースが目標とする進路は「指定校推薦(文系)」及び「大阪大谷大(教育・文・人間社会)」といった、私立大文系とされています。
既存の医進・特進の取り組みについても簡単に確認しておきたいと思いますが、基本的にはこれまでと変わらない取り組みと進路目標となっています。
医進は理系のみ、特進は高2から「特文」が組織されて難関国公立大文系を目指し、その他の特進コース生は国公立及び難関私立大(共に文系理系とも)を目指します。医進理系と特進理系では、物理演習や数Ⅲなどでの授業時間数が違うとのことです。ちなみに、特文から今春は東大合格者が出たとのことです(入学時は特進⇒高1まで医進在籍⇒高2から特文)。
大学合格実績についてです。今春を含む、卒業生数及び医学部医学科合格者数の推移は以下の通り。
2014年度 卒業生数252名 医学部医学科11名(国公立4・私立7)
2013年度 卒業生数329名 医学部医学科16名(国公立6・私立10)
2012年度 卒業生数284名 医学部医学科12名(国公立4・私立8)
医進36名卒業中15名が国公立大合格、特進151名中国公立大29名合格といったコース別実績となりました。英語コースからの大学進学は56%が指定校推薦、11%が学内推薦での進学となっています。
最後に、2015年度入試についてですが、現在決定しているのは以下3点のみです。
①1/17土の午前に1次A、同日午後に1次Bを実施
②1次Aは凛花コースのみ対象の「特別専願」を設ける
③募集定員に修正が入り、特進を厚くする
医進70⇒60・特進80⇒110・凛花80⇒60