帝塚山大 社会科学系3学部において新しい取り組み

2014年7月26日 土曜日

帝塚山大の高校・予備校対象説明会に行って参りました。

1964年開学、今年で50周年をお迎えになられました。

今春は文学部に文化創造学科を設置されましたが、それに引き続き、東生駒Cにある経済・経営・法の社会科学系3学部において新しい取り組みが行われます。詳しくは以下の通りです。

①上記3つの学部にはこれまで通り入学するが、1年次は3つのうちどの学部に所属していても「経済学入門」「経営学入門」「法学入門」といった科目の履修が義務づけられ、分野の垣根を越えて基礎知識を修得する。これによって、「社会科学系統の理解」を目指す。
②上記①で幅広く学んでもらった上で改めて自身の進路を考え直してもらい、必要であれば2年進級時には3つの学部間で転学部出来る様にする(条件は有る様子だが、従前よりもハードルは低くするとのこと)。
③2年次以降では、社会で活躍できる人材となるために必要な実践力を身につけるため、これら3つの学部から選抜された学生については手厚い特典が受けられる、以下のような「アドバンスプログラム」が用意される。

・専用学習スペースの利用
・最新のタブレットPCを無償提供
・資格取得講座や特別資格サポート制度の受講料免除
・様々な業種・職種・資格取得のノウハウを備えた専任教員の配置
・キャリア特別講座を開講

全国的に見て経済・経営・法の3つは「入学後の学問系統のミスマッチ」が起こりやすく、特に「中退率」が高い傾向にあります。同大も同様の状況のようですが、それを「2年進級時に転学部可」「(一部の優秀生のみ対象とはいえ)手厚い特典」で何とか打破したいようです。

就職状況です。今春の就職決定率は92.2%(全国平均94.4%)。昨年は91.3%でした。

最後に、2014年度入試結果についてまとめます。

公募推薦入試の状況は以下の通りで、志願者数は横ばいも、12年度⇒13年度で下げた数は戻ってきていません。

2014年度 志願者数1,381名 合格者数742名
2013年度 志願者数1,384名 合格者数738名
2012年度 志願者数1,742名 合格者数873名

「進学先決定が早期化していると思われる」と分析されていたので、恐らくは合格者の手続き率が高かったものと思われます。

一般入試状況は以下の通りで、志願者数大幅減も合格者数はほぼ昨年並みに出ています。

2014年度 志願者数2,204名 合格者数1,366名
2013年度 志願者数2,615名 合格者数1,382名
2012年度 志願者数2,605名 合格者数1,407名

AO入試志願者数は101名(昨年77名)に対し合格者数98名(昨年75名)で、増加。2014年度より新設された「AO入試での入学金減免制度」が利いたのではないでしょうか。