神戸女子大 新設予定の看護学部は保健・助産共にあり

2014年8月5日 火曜日

神戸女子大の高校・予備校対象説明会の様子をお伝えします。

現在4,140名が在籍する、関西の女子大で唯一附属の高校を持たないという、非常に珍しい大学です。関西の女子大で科学研究費採択数は4番目に多い27件(上位は武庫川女子・京都女子・同志社女子)とのご紹介がありました。

1年間での留学者数は128名で、兵庫県では4番目に多い数です。英語英米文及び神戸国際教養学科在籍者が65%を占める一方で、その他の学科から35%も占めており、英語系学科以外からでも留学のチャンスがあるのも魅力です。

在籍生の出身府県は、兵庫県:その他=49:51となっており、例として挙げられた関西の他女子大に比べてローカル色が薄いことを強調していました。

さて、神戸女子大ではこちらのエントリー「大阪青山大・神戸女子大 相次いで看護学部・学科を設置」でご紹介致しましたとおり、看護学部新設を予定されています。

2015年、ポートアイランドCに看護学部(定員80名)の名称で新設が予定されており、看護学部棟が現在建設中となっています。

看護師だけでなく、保健師(20名)・助産師(8名)・養護教諭一種の資格・免許も取得可能。これら3つの資格が揃っている看護学科は全国でも非常に少ないのが特徴です。次年度に向けて多くの大学で看護が新設されますが、その中で保健師と助産師が揃っているのは同大のみです。

気になる学費ですが、兵庫県内の私立大看護学科の平均値程度の額に設定されているようです。

新設ということもあり、入試は12月の公募推薦後期からスタートします。方式によっては、選択次第で文系科目のみで受験が可能なので、文系の受験生も一度検討する余地があります。

就職・資格関連です。

管理栄養士国家試験合格率は95.9%(昨年93.5%)、合格者数も全国4位の164名(昨年138名)と、率と数ともに全国トップクラスとなっています。

社会福祉士合格率は56.5%(昨年28.1%)(全国平均27.5%・昨年18.8%)で、関西の女子大では京都女子大に次いで2番目となる高い率で、こちらも強いです。福祉一本で運営をされている大学が全国にはたくさんあるのですが、それらの中の一部福祉系大学よりも高い合格率となっているのも見逃せません。

就職決定率は96.3%(昨年95.2%)で、実質の就職率に関しては87.8%(昨年84.0%)となりました。教育学科の就職率は97.4%(昨年99.4%)、うち82%(昨年80%)が小学校・幼児・保育の現場に就職を決めているようです。

2014年度入試結果についてです。

全体では志願者170名・7.0%減(昨年は177名・前年比2.4%増)となりました。一般及びセンター利用だけを取り出すと、前年より259名・5.2%減。特に一般後期だけで志願者数200名減とのことで、早期の進路決定が数値に現れているようです。

多くの女子大では一般後期での志願者減が顕著でしたので、こちら神戸女子大もその傾向にはまってしまった形です。

最後に、2015年度入試に向けた情報です。

前述の通り看護学部が新設されますが、同学部は公募推薦後期から入試がスタートされます。

また、公募推薦入試後期では大阪を含む4つの地方会場が新設されることになっています。