開明中高 国公立大合格者数が全盛期並みに復調

2014年8月27日 水曜日

開明中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

同校は2014年に100周年をお迎えになられたのを機に、いよいよ新校舎を完成させました。「安心・安全・エコの都市型キャンパス」とのことで、快適な環境で学習に臨めているのではないでしょうか。

中学では、中3及び高1進級時にはコース間移動があり、高2から文理分けとされています。また、高校からの入学生は高1時のみ内進生と別クラス編成とし、内進生39単位に対し週42単位と3単位多くして、特に数理を厚くして内進生との差を詰めるようにされています。高2進級時に合流し、文理別とされています。

高校からの入学生は高1時のみ内進生と別クラス編成とし、内進生39単位に対し週42単位と3単位多くして、特に数理を厚くして内進生との差を詰めることにされています。高2進級時に合流し、中学からの入学生と同様にこの段階で文理別とされます。

大学合格実績です。

目標としては「京都大30名」を大きく掲げておられます。

卒業生数に対する国公立大の合格率は09年度以来の6割超えとなり、京都大の合格者数は12年度6⇒13年度14⇒14年度13と、大きく伸ばした昨年の値を維持されています。最高値は共学1期生卒業時の「17名」でした。

2014年度61.2% 2013年度56.6% 2012年度55.6%
2011年度55.0% 2010年度56.0%  2009年度60.7%
2008年度56.1% 2007年度57.1%

国公立大合格者数は今春183名。昨年133名・一昨年139名なので大幅な増となり、共学1期生卒業年度である2007年度の186名に迫る数となりました。

分母である「卒業生数」が2007年326名⇒2013年度235名と約100名も減っていたのですが、2014年度は299名と久々に多く在籍していたことが、今回の大幅な実績向上に大きく影響していると思われます。

一方で、最難関である東大・京大・国公立大医学部医学科の合格者数は頭打ちが続いている、という印象はぬぐえません。

2014年度入試結果です。まずは中学入試について。

どの日程も例年並みの合格ラインであったと思われます。

実専願合格者における複数回出願者状況は以下の通りとなりました。

2014年度
実専願合格者263名中 3回出願者131名 2回出願者93名 複数回出願者割合85.2%

2013年度
実専願合格者285名中 3回出願者112名 2回出願者107名 複数回出願者割合76.8%

2011年度には出た「追加合格」ですが、2012・2013・2014年度と出ていません。

理数コースでの専願と併願の合格ラインの違いは15点を原則として設定されておられます。

今年度の3回の入試はほぼ同じレベルだった、と上述しましたが、1次前期を専願で受験する者は第一志望ということもあって問題をよく研究していることから問題に慣れており、結果追跡においては模試の偏差値が低めの生徒でも合格している様子があります。

併願合格者のうち、納入金全額または一部返還制度の利用者数は以下の通り。

2014年度 118名中48名 2013年度 137名中53名
2012年度 111名中63名 2011年度 122名中70名
2010年度 124名中74名

2次を出願したものの、受験しなかった場合は受験料返還に応じてくれるという親切なご対応をされています。利用者数は以下の通りです。

2014年度 524名 2013年度 487名
2012年度 498名 2011年度 492名
2010年度 632名

続いて、高校の2014年度入試結果についてです。

トップ10の併願状況としては次の通りとなりました(文理学科・普通科の表記)。

北野 7・6(昨年6・4 一昨年3・2)
茨木 2・1(昨年2・2 一昨年3・3)
豊中 3・5(昨年2・4 一昨年5・1)
大手前 15・15(昨年15・14 一昨年9・8)
四條畷 12・14(昨年10・9 一昨年4・5)
天王寺 0・1(昨年2・3 一昨年6・6)
高津 7・6(昨年6・4 一昨年5・5)
生野 3・1(昨年5・6 一昨年4・4)

入学者は男女とも20名ずつで、昨年男子30名・女子14名、一昨年の32名・8名と、年々女子の入学者数が増えているのが特徴です。

最後、来る2015年度入試に向けた情報です。

中学入試では、日程・コース・募集定員に変更はありません。ただ、全日程で同一としていた出願日程ですが、2次に関しては日程を「拡大」の方向で見直しをされているそうです。

高校入試では特に変更点をお聞きしていません。5科各100点・500点満点と国(1.5倍)・数学(2倍)・英(1.5倍)の3科・500点満点のどちらか高い方での判定の形を2011年度入試から実施されています。