富田林高 独自の学習「見える化」システム

2014年11月17日 月曜日

富田林高の塾対象説明会に行ってまいりました。

高い目標設定者に向けたHD(Human Development)という専門コースを設置し、2学年から文系40名・理系40名を選抜しています。選考は本人の希望と入学後の成績で行われるようです。

富田林高では独自の学習「見える化」システムを導入し、「全教員によるきめ細かい進路指導」「生徒一人ひとりが立ち位置を把握」することを実現しています。

このシステムを活用しながら、大学合格実績向上に取り組まれています。

今春の国公立大合格者数は70名と、例年に比べて低調になってしまいました。「文理学科1期生の学年」「私立無償化の猛威」の年に入学した学年ということがあり、「文理学科不合格なら私立へ」という受験生が多かったせいで例年よりも入学者層が低かったということが非常に厳しい結果の主原因のようです。

前述のHDコースが作られてから2年分の卒業生をが出ています。HDコース創設前と比べ、センター試験で65%以上を獲得した生徒に占める国公立大合格率が以下のように向上しているそうです。

2014年度 83.6%
2013年度 88.4%
2012年度 69.6%
2011年度 68.2%

毎年、大体40%ほどが関関同立へ進学、そこに近大も加えると50%ほどが進学している、とのことです。

特に今春は近大の合格者数が大幅増となっています。これは、近年の近大の難易度上昇を受けて、今春卒業生に対しては「近大の入試問題を模試替わりにして夏に解かせる⇒厳密な答案分析をして生徒に返す」という事を行った結果であるとのことでした。

さて、富田林高と言いますと、併設型の中高一貫校として中学校を新設する予定であることがすでに報じられています。中学校の設置はもう少し先ですが、中高一貫教育実施に向けて学校システムの見直しを行っており、高校部分おいても早期から着手できる部分についてはすでに手を打ち始めているとのことです。

すでに着手されている高校部分での改革も含め、気になる中学校新設の件については後日改めてご紹介を致します。