常翔啓光学園高 様々な形の学習サポート

2014年12月12日 金曜日

常翔啓光学園高の生徒保護者対象説明会にお邪魔させて頂きました。

当ブログで同校を詳しくご紹介するのは、今回が初めてです。

学校の概要です。

元男子校の共学校として気になるのがやはり「女子の比率」。今春時点では、3学年の在籍生1,038名中335名・32%(前年度は30%)を女子が占めているとのことでした。

コースは以下の3つで、どのコースでもラグビー部に入部可能だそうです。

特進Ⅰ類 自然科学系分野に重点を置き、京都・大阪・神戸大ほか医歯薬系を目標
特進Ⅱ類 英数の高度な実力を養成し、国公立大合格を目標とする
進学 難関私大に照準を合わせた学習計画で、関関同立が目標

入学時は上記の通り3つのコースなのですが、高2進級時に以下5つのクラスに再編成(同時に文理分け)されることになります。その際に、中学入学組のうち、特進コース在籍生は高2時に以下5つのクラスへ編入されます(中学入学組のうち選抜コース生は「国公立文理混合クラス」として、6年一貫生のみで組織される)。

国公立型 理系クラス
国公立型 文系クラス
私立型 理系クラス
私立型 文系クラス
看護・医療系クラス

月~金全て7限授業で、土曜は4限授業。土曜の1コマ目は「週マルテスト」と呼ばれる、1週間の学習内容を確認するテストが実施されています。実施される科目は、以下のように学年によって異なります。80点が合格ラインとされており、不合格教科は翌週の課外教科講習(後程詳しくご紹介します)で補習や追試が実施されます。

高1 英数国
高2文系 英国社
高2理系 英数理

上記の週マルテスト不合格者に加え、「朝学」と呼ばれる毎朝10分間の暗記テスト(英単語・古文単語・漢字・計算力)の不合格者も、放課後の課外教科講習(補習)に強制参加となります。当然、クラブは「お預け」となりますから、ご注意ください。

放課後の取り組みとして、以下のようなものがあります。

K1タイム
予備校講師やOB・OGチューターによる自学自習のサポート体制で、予習・宿題などを放課後に行え、分からない問題の質問受け付けも可能

K1タイム+(プラス)
食堂が開放され、友人と一緒に自主学習するもので、教え合いOKだが大声は不可であるなど、マナーを守りつつテスト勉強などを放課後に行える上に、教員が巡回しているので分からない問題は質問できる

K1ゼミ
有名予備校講師を招いての学内予備校で、本校カリキュラムに沿った内容で実施される

欠点は34点以下で、3科以上あると留年となるそうです。

こうして学習面のいろいろな取り組みを並べてみますと、様々な形のサポートが用意されていることがわかります。

大学入試結果についてです。

今春は325名が卒業し、国公立大40名(うち浪人1名)・関関同立90名(うち浪人11名)といった合格実績になっています。今春の現役進学率は89%で、高かった時の95~6%と比べると少々見劣りしているようです。

関関同立現役合格79名中、特進Ⅰ・Ⅱから70名、進学から9名の合格という内訳になりました。関関同立の指定校推薦枠に関しては、関学の枠が無いものの、他3大学で11~12名の枠があるようです。ちなみに、産近甲龍は20~25名分の枠を持たれているとのことでした。

同じ法人内の系列3大学(摂南・大阪工業・広島国際)への内部進学制度の活用が可能となっているのが魅力です。難関の摂南大薬学部へも一般入試で受験するよりも入り易いとのことなので、薬剤師への「近道」を探している中学生の皆さんはぜひ一度考えてみて下さい。