2015年度中学入試 近畿地区出願状況

2015年1月16日 金曜日

明日より、いよいよ近畿地区の中学入試が開始となりますが、出願締切を迎え倍率が判明した各校の状況をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するデータは、1月14日正午現在で出願締切を迎え、かつ志願者数が確定している学校についてご紹介しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

表内、黄色くしている部分は、2014年度入試から志願者数が減っている、あるいは倍率が下がっている所を示します。

今回ご紹介している学校の中で、特に志願者数が増えているのが次の学校・日程になります。

四天王寺・清風南海(A)・啓明学院(A)
京都女子(A)(B午後)大谷(AS)(A4)(B2)
立命館(前期A)(前期B)(後期)・帝塚山(2次B女子)
奈良学園登美ヶ丘(A)

特に、校地移転後初めての入試となる立命館中は志望動向に注目が集まっていましたが、大変人気を集めていることがわかります。大阪からも京都からもアクセスしやすい長岡京に移ったのですが、志願者の大阪・京都の割合が大変気になるところです(入試の合否には全く関係の無い話ですが)。

志願を減らしている学校の中には、灘中・甲陽学院中の2校も含まれます。特に灘中は前年から1割以上の志願者数減となりました。近畿地区で統一入試が導入されて以降最も志願者数が多かった2014年度入試でしたが、2012年度入試の志願者数水準に戻ったことで、少々落ち着いた入試となりそうです。ですが、2000年台中ごろに見られた「500名台」と比べると厳しい戦いにはなりそうです。

2011年度入試では志願者数409名を記録していた甲陽学院中は、毎年じりじりと志願者数を減らし続け、2015年度入試では344名まで落ち込んでいます。

ここ数年で著しい難易度上昇となった雲雀丘学園中は、前期A・Bで25~30%もの志願者減となっています。ここ数年の人気増と難化傾向に加え、コース制廃止(一般選抜に統合)による難易度上昇が予想されたこともあり、嫌われた格好でしょうか。

「初日午後入試導入」「2次Bを1日前倒しとし東大寺学園中と入試日を重ねる」といった、大変大きな入試改革をされた帝塚山中は、2次Aの男子で若干の志願者数減となっているものの、他日程では例年以上の志願者数を集めています。注目されている初日午後には、148名の志願を得られています。どういった学校との併願となっているのか、大変興味があります。

泣いても笑っても、明日から近畿地区の中学入試が始まります。

全ての中学受験生に、幸あれ。