大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果⑤

2015年2月4日 水曜日

大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果③
大阪府高校入試 2015年度第2回進路希望調査結果④
に続くエントリーです。

去る1月22日(木)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

①と②の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をし、③のエントリーでは公立高前期の希望動向について学科単位でご紹介、④は主な専門学科に加え総合学科の各校の進路希望調査時点の倍率を、過去6年分の最終倍率や進路希望調査時点の倍率等と合わせてご紹介致しました。

当シリーズ最終回となる今回は、いよいよ普通科各校の動向について詳しく見てまいります。

まずは、前期普通科の全体的な動きです。

  2013年度最終倍率3.69倍
⇒ 2014年度希望調査3.58倍
⇒ 2014年度最終倍率3.44倍
⇒ 2015年度希望調査3.46倍

と推移しており、昨年度の最終倍率と今年の希望調査時点の倍率はほぼ同程度となっています。

では、ここからは古い4つの学区に区切って状況をご紹介してまいります。まずは旧第1学区から見てまいります(画像をクリックすると拡大します)。

旧第1学区全体は3.59倍となり、大阪府全体の3.46倍を上回っています。特に人気を集めている学校としては、6倍を超えている春日丘高(6.19倍)と山田高(6.26倍)を筆頭に、5倍台の三島高、4倍台後半の桜塚高・高槻北高が追っているという構図で、レベル的に高めの学校ほど倍率が高く出ている様相です。

続いては旧第2学区の様子です(同じく画像をクリックすると拡大します)。

旧第2学区全体では3.03倍となり、大阪府全体の3.46倍を大きく下回っており、この学区に位置する各校に関しては低倍率の所が多そうな印象を持ちます。寝屋川高が5.19倍と5倍を超える高倍率になっていますが、それを除いては牧野高と香里丘高が4倍台前半、他は3倍台あるいはそれ以下、ということで、一部の高校以外は手ごろな倍率となっています。

旧第3学区はどうなっていますでしょうか?(同じく画像をクリックすると拡大します)

旧第3学区全体は3.52倍となり、大阪府全体の3.46倍とはほとんど変わらない状況です。そんな中、夕陽丘高8.23倍と東住吉高8.70倍という突出した倍率が目につきます。この2校は、これら2校は共に普通科前期での募集定員が40名で、他の普通科で前期募集を行っている学校の半分しかありません。これら2校はレベル的にも「狙いたい」と思う受験生が多いのと、立地(交通アクセス」が比較的良いこともあり、募集定員の少なさに反してかなり人気となっています。大阪府全体を通して見た際に、最も厳しい入試になるものと思われます。要注意です。

最後に、旧第4学区の状況です(同じく、画像をクリックすると拡大します)。

旧第4学区全体の倍率は3.66倍で、大阪府全体の3.46倍と比べて少々高くなっているのが特徴です。泉陽高(6.13倍)と久米田高(6.08倍)の2校の倍率が高くなっており、続いて5.25倍の登美丘高、4倍台の学校も金岡高・高石高・泉大津高・堺西高の4校がある、という状況です。ただし、難易度的にそれほど高くない学校については、昨年の最終倍率から大きく倍率を落としている所が多く見られます。

大阪府公立高 前期選抜の出願は2月16日(月)~17日(火)となっています。今回の調査結果を見て出願先を変える受験生が多く出てくると思います。もしも出願先を変えるつもりでしたら、各校の今の様子だけで判断せず、「このあとどのように他の受験生が動くか?」を予想して出願先を決めるようにしましょう。

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