華頂女子中高 中学英語教育がAmazingに変わる

2015年6月15日 月曜日

華頂女子中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中学校における今後の英語教育について、大変興味深いお話を伺えました。

これまでは「英語5単位+英会話(ネイティブ)1単位」としていた英語のカリキュラムを改め、「英語4単位+英会話(ネイティブ)2単位+総合学習0.5単位」としたことで、英検合格率が1.5倍に飛躍されたそうです。

そういった取り組みと成果を受けて、2016年度より「Amazing English Program」なる取り組みをスタートさせます。詳細は以下の通りです。

・1回25分のスカイプ利用の授業を週2回実施
・生徒1人に外国人講師1人のマンツーマン授業
・中学3年間、全生徒が受講
・英語のみで授業を行う
・到達度に応じた個別カリキュラム

この新しい取り組みの導入により、「スカイプ利用の授業2単位+英語5単位」とし、更に英語の時間数を確保されることになります。

また、3年次3月に実施予定としている海外語学研修は一貫生全員参加とし、英語による研究発表を姉妹校で実施するなど、「Amazing English Program」とリンクするものとして機能させる方針とされています。

こういった取り組みは、新たな大学入試における「英語4技能」にも対応できるものとして今後大変期待できます。

さて、華頂女子中高といいますと、「学校法人 佛教教育学園」の一員であり、同法人にございます佛教大への内部進学制度を有していることが人気を博しています。

佛教大が有する7学部すべてに対し内部推薦枠を保有、合計で25名分の枠をお持ちになっています。基準点をクリアしている生徒は60%以上とのことで、外部高校から指定校で進学する際に設けられている基準と比べると楽に進学できる(過去の説明会では3年間(高3の2学期まで)の平均が3.2あれば佛教大の推薦が得られる、との発表がありました)ようです。

過去4年間で第2希望に回った生徒は0名で、その前を遡っても過去の説明会では2010から2012年の3年間で第1希望から第2希望へ回された者は1名のみ、という記録があることから、かなり高確率で第1希望の学部・学科に収まるようです。

内部推薦の応募機会は2回(過去の説明会では高3の9月と1月との説明あり)あるようで、秋の公募推薦入試の結果を見てからでも佛教大への進学決定も可能となっています。

2015年度入試結果についてです。

中学では志願者数66名(2014年度61名・2013年度52名)で、少しずつ上向きつつありますが、入学者数は15名(2014年度14名・2013年度23名)で低迷から脱しきれていないのが現状です。

過去3年間の併願校調査結果は次の通りとなっています。

公立一貫校17%  京都文教13%  大谷11%  平安女学院8%
国立大附属8%  京都光華6%  花園6%  京都聖母学院4%  京都女子4%
同志社女子4%  京都産業大4%

高校入試結果です。

志願者数126名(2014年度121名・2013年度122名)、入学者数65名(2014年度70名・2013年度70名)と、ここ3年ともほぼ変わらない数値となっています。

ただ、模試偏差値を見ていますと、2011年度入試当時と比べて各コースとも偏差値が上昇しています。特に医療理系進学コースでは10ポイント以上と飛躍的なレベル上昇になっているようです。

2016年度入試に向けてです。

中学入試においては、入試日程の位置取りを変更されています。今年の「初日AM・PM、2日目PM」から、「初日AM、2日目AM・PM」へと改められる予定です。

同時出願の場合、1回分の受験料で複数回受験が可能となっていますから、華頂女子中を第1志望とされている、あるいは限りなく第1志望に近い方はあらかじめ同時に複数出願をしておくべきでしょう。

初日AMでは事前審査要の自己推薦型入試を実施しており、必要書類に加えて一定の成績があれば出願許可が出るようです。当日は作文と面接が試験科目となります。詳しくは直接学校にお尋ねください。なお、この自己推薦型入試においては過去4年間で不合格者は「0」だそうです。