大学入試 広がりを見せる「英語外部試験活用」

2015年8月24日 月曜日

先にご紹介をしたこちらのエントリー「早くも! 新大学入試に向けて変化を見せる大学」では、「広島大 AO入試で「英語外部試験利用型」を導入」「関西学院大 センター利用型入試で英語外部検定試験の活用」といったところで、「英語外部試験の活用」に踏み切られている大学をいくつかご紹介しました。

新しい大学入試では、「グローバル化に対応したコミュニケーション力の育成」を目的とし、「英語4技能を総合的に育成・評価」することに主眼が置かれ、英語4技能を総合的に評価できる問題の出題(例えば記述式問題など)や民間の資格・検定試験の活用を行うことについての提言も盛り込まれています。

このような状況を受け、入試において「英語外部試験の活用」を導入する大学が爆発的に増えています。次の表は主だった大学・入試方式における、活用対象資格の一覧となります(画像をクリックすると拡大します)。

2016年度入試からの新規実施例として挙げている例の中では「出願資格」として設定している大学が多く、これらの大学・入試方式は、一定レベル以上の英語外部資格を持つ受験生だけに門戸を開いて入試を行う、ということになります。

また、中京大・南山大・立命館大(センター利用)においては「みなし満点制度」と呼ばれる制度とされています。これは、大学が指定した英語外部試験において一定以上の級・レベル・スコアを持っている場合は、入試における英語の試験は「満点扱い」とされる、というものです。

よって、この「みなし満点制度」は「一定のスコア・資格を取得しているということは、本試験でも満点(近く)はとれるだろう」と多くの人が納得するラインが設定されていることになります。

この制度を採用するのであれば、大学側としても既存の入試制度を大きく変更する必要がなく、その上で大学が望む英語力を持つ生徒たちが多数出願してくることになり、大学あるいは学生のグローバル化に一役買ってくれるであろう受験生を容易に確保できるという利点があります。よって、今後はこの「みなし満点制度」は更なる広がりを見せることと思います。

現在高1・2の皆さんは今から英語外部試験に挑戦し、大学入試で評価されるような級・レベル・スコアを目指して見ませんか?

 

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