京都産業大学附属中高 6年一貫生の40%が国公立大へ

2015年9月7日 月曜日

京都産業大学附属中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

今年度で開校9年目をお迎えになられ、中学校255名・高校1094名・計1349名が現在在籍されています。

大学合格実績についてご紹介します。

今春卒業生394名中、6年一貫生として65名が含まれています。

国公立大86名(昨年73名)・関関同立268名(昨年209名)・京都産業大への内部推薦172名(昨年226名)といった実績となっており、国公立大86名中82名が現役、27名を6年一貫生が占める、という結果になりました。

気になる点として京都産業大への内部推薦が減っている、という所があります。その分、一般的な入試等での京都産業大の合格者数が昨年18名⇒今年66名と増加。同様に近畿大の合格者数も昨年56名⇒今年91名と大きく増えています。安易に内部推薦に流れずに、外部受験を指向しているように思われます。

6年一貫生の大学合格実績をもう少し掘り下げてみたいと思います。2013年度の中学1期生卒業時と今春(3期生)の実績を比較すると以下のとおりとなっています。国公立大合格者数が倍以上となり、6年一貫生の4割強が国公立大を占めるに至っています(画像をクリックすると拡大します)。

2015年度入試結果についてです。

中学入試に関してです。2014年度までに陣取っていた4日目のC日程は入学者数が極端に少なくなってきたこともあり、今春は入試日程の位置取りを変え、土AM・土PM・月へと大幅前倒しとされました。

結果として、志願者数は407名(昨年415名)と微減。特にA日程が昨年71名⇒今年58名と減っており、開校初年度の160名をピークにどんどん減っています。また、B日程も昨年234名⇒今年159名で、初年度409名・3年目425名から考えると大幅減となっています。

このように志願者数が減っている中、入学者数は昨年80名から今年91名と大きく伸ばしています。志願者減の中この結果になったのは、ひとえに、入試日程の前倒しによる手続き率上昇によるものと分析します。

入学者の86%が京都市からで、それも含み入学者の99%が京都府内からとなっています。以前は他府県からの入学者もいたようなのですが・・・。

高校入試についてです。専願268名(昨年218名)・併願500名(昨年528名)・計768名(昨年746名)となり、専願は集まったが併願が微減、併願入学者数が昨年59名⇒36名と昨年から大幅減となっています。

京都府公立高入試制度変更前の最後の年となる2013年度入試では、専願296名・併願613名・計909名の受験者数を集めていたことから、この2年で併願は他校に流れている様子が伺えます。

入学者数は専願240名(昨年212名)・併願36名(昨年59名)・計276名(昨年271名)となりました。専願での入学者数が増えたことが、併願での減少を相殺している形です。

また、併願入学者36名を対象とした調査において、公立併願先としては以下のような所であることがわかっています。

京都前期専門学科(9名):嵯峨野(コスモス)5名・西京3名・紫野(アカ)1名
京都中期(10名):桃山3名・堀川2名・嵯峨野1名・山城(普通)4名
滋賀県公立(6名):石山2名・膳所1名・草津東1名・守山1名・東大津1名
不明(11名、全員京都出身)

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試においては、日程の変更はありません。そんな中、A2日程の集合時間を15分遅らせた16時15分とし、他校午前入試からの流れを作りにかかっておられます。ただし、遅刻者対応は行わないので、国語の試験時間中である16時45分までに入室する必要があります。

また、算国の試験時間を60分から50分へ短縮。それにともない、問題量を減らす予定にしているものの、記述をさせたり漢字指定があるといった出題傾向自体は変えないそうです。ここは注意したい点です。

高校入試に関しては特段の変更点はありません。