帝塚山学院泉ヶ丘中高 中学入試で大きく動く

2015年9月14日 月曜日

帝塚山学院泉ヶ丘中高の塾対象説明会にお邪魔して参りました。

中学校では新コースが作られます。

「東大・京大や国公立医学部医学科に通す」ことを目標として、来春より「特別選抜コース」という名称で、20名程を募集されます。

医進は募集定員(40名)もいじらずそのまま残し、特進A/Bに関しては一つに統合し募集定員を20名減じ、100名募集とされます。これまでの特進AとBを一つにまとめることになりますので、成績層が上下にばらけることが想定されることから、成績上位生で1クラスを編成し、医進コースレベルを目指すとのこともお話されていました。

大学合格実績については、説明会内での報告はありませんでした。

ただ、話題として挙げられていたものとして、昨年関西学院大との進学協定を締結したことに関する現況、というものがありました。

昨年の進学協定締結により、同大の推薦人数枠が13名から14年度より26名へ増加、うち、16名が国際科指定となっていました。今年は協定校推薦枠が38名に増え、文系学部20名分・理工学部18名分の枠が与えられているようです。前年同様、文系学部20名枠のうち16名分が国際科の割り当てとなっていることから、国際科は約40名の募集ということを考えると、同科在籍生の半分近くの割合となるという、大変「おいしい」状況にあります。

2015年度入試結果についてご紹介します。

中学入試では、受験者数572名(昨年655名)に対し164名(昨年196名)が入学。受験者数は13年度604名⇒14年度655名⇒15年度572名と隔年現象を起こしており、入学者数は13年度217名⇒14年度196名⇒15年度164名と連続して減少しています。160名募集なので適正値といえるのですが、寂しい結果であることは確かです。

コース別入学者数は次の通りです。特に医進はこの5年間続けて2クラス体制となっているようで、このこともあって、成績最上位者だけで「特別選抜」を作ることに踏み切られたのかな?とも思います。

医進71名(14年度78名・13年度74名)
特進A 62名(14年度78名・13年度105名)
特進B 31名(14年度40名・13年度38名)

日程別の動向は次の通りです。

1次
併願が増えた昨年の規模を維持し(13年度10名⇒14年度43名⇒15年度44名)、併願44名中41名が当日午後に清風南海を受験した(14年度は43名中37名)だけでなく、併願からの戻りで入学した9名は全て清風南海との併願者(昨年は11名)

2次
専願が13年度77名⇒14年度163名⇒15年度130名と推移。2次受験者からの入学者数は28名(昨年22名)となり、うち21名(医進14・特進A6・特進B1)が併願戻りとなっている(昨年13名)

ここ数年で特進Aは1次・2次とも合格者のレベルが上がっていることが伺えましたが、今年は前年並み~少し下程度でしょうか。

プレテストでB判定以上ならば、1次・2次とも100%の確率でどこかのコースに必ず通っているようです。C判定でも1次で100%・2次で87%がどこかのコースに合格しています。次年度受験予定者は参考にして下さい。

高校入試結果についてです。

併願が13年度212名⇒14年度182名と大きく減りましたが、今年度は222名と盛り返しています。

最終的な戻り率が13年度20%(42名)⇒14年度25%(45名)⇒15年度16%(28名)と推移し、例年の戻り率より大幅に低くなってしまい、結果として入学者数は69名(14年度80名・13年度81名)となりました。

併願者の公立併願先(面接時の聞き取り)は次の通り(前・後期合算)となっています。参考までに、昨年度入試のデータも並べておきます。

2015年度調査結果
泉陽85  鳳43  和泉27  岸和田23  富田林21  泉北17  三国丘6  生野5
住吉2  その他12  受験せず18  未定など28

参考 2014年度調査結果
泉陽 前期40・後期64  鳳34  富田林 前期12・後期14  岸和田 文理17・普通18
生野 文理10・普通12  三国丘 文理4・普通4  和泉 グロ7・普通29  住吉 計10
泉北 計6  その他(天王寺・高津・大教大平野など) 前期12・後期6

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では、先にご紹介をした新コース設置に加えて、日程の位置取りや試験時間割等の大きな変更があります。

従来通り3回の入試回数なのですが、日程を大幅に変更し、初日AM・初日PM・2日目PMという位置取りとし、早期決着型へシフトされています。

15年度入試では後期入試の集合時間を2時間早め13時半集合とされましたが、それに続き、16年度入試では初日の1次で試験開始を20分早め、4科受験であっても弁当不要の12時45分試験終了とされます。

初日PMは15時10分集合、2日目PMは4科13時55分・3科14時50分集合とされていますが、共に試験開始後30分までは遅刻対応されるとのことです(別室受験)。

1次Aと2次を同時出願した場合、専願・併願に関わらず2次の検定料を免除する、という特典があります。

なお、出願コースは選べず、成績の上位から機械的に合格コースが振り分けられるとのことなので、ご承知おき下さい。

高校入試に関しては特段の変更点はありません。

回し合格が無く、国際科に限り英語の配点を150点としている、というのが同校の大きな特徴です。

「3科5科いずれかを出願時に選択可能」とされており、普通科の場合、3科なら「3科×500/300」とし、国際科なら「3科×550/350」と計算されます。なお、5科受験者であれば、5科合計か上記の3科での計算のうち高い方を持ち点とする方式となっています。