近畿大 2016年度公募推薦入試結果

2015年12月28日 月曜日

今や日本一の志願者数を誇る近畿大ですが、この程実施されました公募推薦入試結果の分析を行いたいと思います。

近畿大の2016年度公募推薦入試の結果は以下の通りとなりました(画像をクリックすると拡大します)。

「倍率」の所で赤字で示されている部分がありますが、これは「前年よりも倍率が上がった所を指します。

2年続けて倍率が上昇している学部は、「経済学部」「短期大学部」「工学部」「産業理工学部」の4つです。また、2013~2016の4年続けて赤字になっている学部は「4年連続で倍率が上がった所」ということになりますが、それに該当する学部は「経営学部」になります。

大学全体の倍率も、2012年を起点にして4年連続で上昇し続けています。

注目を集めている、新設学部である「国際学部」は2,807名の志願者数に対し537名の合格者数を出し、5倍を超える難関となりました。

ここで、今年度の近畿大 公募推薦入試の状況について、志願・合格の2つの視点から分析をしてみたいと思います。以下の通りとなります。

志願状況
・前年は志願者数の増加率が25%強と大幅増になったが、今年は昨年比5%の増加に留まった(それでも増えていることはすごいこと)
・理系は薬と生物理工のみで志願者数を減らしているが、その他は志願者数を増やしている
・文系は経営以外で志願者数を減らしているが、国際学部新設によって志願者がそちらに流れたものと解釈でき、現に文系全体の志願者数は対前年比で106.6%となり、前年から増加している
・対前年で志願者数が大きく伸びている学部は次の通り
経営(108.6%)・短期(119.6%)・建築(111.7%)

合格状況
・文芸は志願者数が減っているにもかかわらず大きく合格者数が増やされている(前年比132.8%)が、法・経済・総合社会では志願者数の減少に応じて合格者数が減らされている
・経営は大きく増えた志願者数に反して合格者数を前年の3/4にまで絞った
・対前年比で10%以上の上乗せがあった、特に多く合格が出されたのは次の学部
文芸(132.8%)・建築(114.2%)・医(134.0%)

さて、一般入試に向けた「狙い目となりそうな学部を選ぶコツ」についてご紹介します。

今回ご紹介したこの学部ごとの動向についてですが、近畿大に限らずどの大学においても当てはまることですが、公募推薦入試で現れた動向は概ね一般入試でも同じ傾向になります。公募推薦入試で人気が高かった学部は一般入試でも引き続き高人気を維持するでしょうし、反対に公募推薦入試で志願者数を減らした学部は一般入試でも志願者数を減らす可能性が高いことになります。

ですから、もし「穴場」「入りやすい学部」を探すのであれば、公募推薦入試で志願者数を減らしている学部に回るとひょっとすれば・・・、ということになります。

 

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