大阪府高校入試 2012年度第2回進路希望調査結果①

2012年1月25日

去る1月21日(土)付の新聞各紙に、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査(1月16日現在)の結果が掲載されました。

今回から4回のエントリーに分けて、この進路希望調査結果について見ていきたいと思います。今後の受験校選び、受験に向けての心構えに役立てて欲しいと思います。

まずは、私立高の全体概況についてです。

大阪府が2010年春から実施している「私立高校無償化」が昨年春の高校入試において大きな影響力を与えていたことは記憶に新しい所です。この無償化が定着した今、間もなく実施される高校入試に与える影響が気になるところです。

今回の調査結果によりますと、府内私立高の専願率は22.28%(前年度比0.01ポイント減)となっており、私立高授業料の無償化枠が拡大された昨年と遜色が無い、大変高い割合を維持しています。

昨年のこの調査結果段階では、府内私立高を第1希望とする「専願者」の割合は22.29%となっており、その前の年からなんと5.74ポイントもアップ、しかも過去10年で最高の値である上に、20%を超えるのはデータのある過去10年間では初めてのこと、というぐらい、私立高が人気を集めました。

今年はその高い人気が継続している、ということになります。受験生の皆さんにとっては頭が痛いことでしょう。

ちなみに、今年を含む過去4年間の私立専願率(第2回進路希望調査時点)の推移は以下のようになります。

09年度 15.69% ⇒ 10年度 16.55% ⇒ 11年度 22.29% ⇒ 12年度 22.28%

さて、専願率が高いことはわかった次は、男子・女子・共学校それぞれの全体的な希望者の動きを検証してみましょう。下でご紹介している表は、昨年同時期の調査結果と比較して専願・併願・合計でどの程度希望者数が増えた・減ったのかを、男子・女子・共学校別に集計したものです(画像をクリックすると拡大します)。

私立高 全体概況

男子校は昨年から少しだけ増え、女子校は専願は増えたものの併願で大きく昨年から減らしており、男子校・女子校ともに合計で見てみますと昨年とほとんど変わらない希望状況です。一方で、共学校は専願・併願ともに大きく増やしています。このことから、共学校人気がさらに加速していることがわかります。

次回のエントリーでは、私立高それぞれの状況を細かく見ていきたいと思います。どんな学校が人気を集めているのか?大変興味があります。お見逃しなく。