四條畷高 文理学科1期生の文系・理系選択状況

2012年2月7日

主催された学校の先生方もビックリ仰天の参加者数だったようです。

四條畷高が中1・2生を対象として実施された説明会にお邪魔してきました。校内見学で撮影してきた数枚の写真とともに、説明会の様子をご紹介してまいります。

四條畷高①

今回の説明会は中1・2が対象のもので、当初は300名程度の参加者数を想定されていたところ、申し込み締め切り時点で700名以上の参加希望があったそうです。これは、昨年の説明会参加者数と比べて大体200名ほど多い数なのだそうです。

また、通常であれば締切以降も参加のお願いがあった場合も受理されているそうなのですが、今回は断らざるを得ない状況になったようです。ちなみに、お断りせざるを得なかった数というのが実に100名ほどだったようですから、これまた驚きです。

四條畷高②

今年から設置されています文理学科ですが、普通科との違いについてよく質問を受けるそうで、今回の説明会でもその点から先ず初めに解説下さいました。

普通科では「外国語(英語)」「理科」「数学」と表記している教科は、文理学科では専門教科として「英語」と「理数」として設定されています。特に英語では「ディベート」「英語での発表」などがあるなど、文理学科ではより一歩深めた内容を学ぶ、という点が特徴です。

ただし、普通科の外国語(英語)と文理学科の英語、普通科の理科・数学と文理学科の理数の時間数は同じとなっており、進むスピード自体は変わらないそうです。

文理学科では文系・理系の選択となる「文科」「理科」分けが2年次から行われることになります。すでに昨年春に入学した文理学科1期生は来年から文科1クラス・理科2クラス・文理混合1クラスという構成になることが決まっているようです。

同じく昨年春に入学した普通科5クラスの生徒たちについても、文系・理系分けは1年次秋ごろから開始しているようです。現在、文系2クラス・理系2クラス・文理混合1クラスの構成となっているそうです。ちなみに、例年であれば文系2・理系3というクラス構成になるそうです。

文理学科も普通科も、文理分けについては生徒の希望通りに行われるとのことです。高校に入学してすぐから自分の進路を考えたり、文系・理系に関する情報を集めたりしないといけませんから、かなりせわしない文系・理系の選択になると思います。中学生の皆さんも、今から徐々に考えをめぐらせておくべきではないでしょうか?

四條畷高③

大学合格実績についてですが、こちらは昨年春のデータとなっている点、ご注意ください。

2011年度実績では、国公立大209名(うち京阪神69名)となっており、国公立大が200名を超えたのは久々のことだそうです。また、数こそ不明ですが、説明によると京阪神合計の受験者数が最も多いそうです。

ちなみに京阪神といえば、校内見学の際に進路ご担当の先生が教えて下さったことをご紹介しておきます。現在「探偵!ナイトスクープ(朝日放送)」の3代目秘書を務めておられる、バイオリニストの松尾依里佳さんはこちら四條畷高の卒業生で、京都大へ進学されています。四條畷高ご出身の方で最も有名な方の1人でしょうね。

さて、2011年度大学合格実績にまつわる各種データは次の通りとなっています。合わせてご紹介しておきます。

・大学入試センター試験現役受験率 95%
・大学入試センター試験現役得点率 70%
・国公立大現役合格者数 108名(ということは101名が浪人となる)
・京阪神大現役合格者数 40名(ということは29名が浪人となる)

最後に、学習面などの取り組みについてもご紹介します。

自習室は20時まで開放されており、冷暖房完備ということもあって人気が高いことから、最近になって第二自習室も作られたそうです。

また、土曜講習は全員参加とされており、高1は英国数、高2・3になると5教科すべてが対象となるなど、手厚いフォローが用意されています。

生徒にばかり学習を課すのではなく、先生方も研鑚されておられるのも特徴です。四條畷高の先生方は、例えば東大寺学園に出向いて教科研究のことを聞かれたり、膳所高に出向いて公立高の成功例としての学校運営のやり方を聞いてきたり、天王寺高の先生をお招きして長年に渡って理数・普通の2学科を併置してきたノウハウを分けてもらったりと、非常に学習意欲が高いようです。

進学指導特色校10校のうちの1校、四條畷高の近況でした。