大阪電気通信大学高 大学進学率が高い工業系コース

2012年9月20日

大阪電気通信大学高の塾対象説明会に行ってまいりました。

科としては普通科と電子工業科の2つがあり、それぞれの科には複数のコースが設置されています。普通科は進学コースと健康スポーツコース(運動部に必ず所属する必要あり)の2つのコースで構成されており、3年間は次のような取り組みが行われることになっています。

1年次(両コース共通)
1年次は基礎学力づくりとして「朝のトレーニング(基礎的な学習)」「資格取得の奨励」や「宿泊研修での友達づくり」「クラブ活動」での人間関係構築を図る。両コース共通部分が多い。

2年次
進学:高大連携授業(文系は追手門学院大、理系は大阪電気通信大)によって適性を発見。
健康スポーツ:コナミスポーツを利用した水泳やトレーニング実習。

3年次
進学:習熟度別選択学習システムで、「理1:理系学部を志望」「理2:大阪電気通信大を志望」「文1:文系学部を志望」「文2:文系学部・専門学校・就職を志望」と4分類
健康スポーツ:中高保健体育教員、スポーツトレーナー、各スポーツの指導者、インストラクターなど、生徒の目標に合わせてサポート

普通科2コースの大学進学率などは以下のようになっています。

大阪電気通信大35%・他大学39%
⇒ 大学進学率74%(電通大:他大学=47:53)
⇒ 文系学部:理系学部=46:54

他、専門学校10%、就職5%、未定5%という進路構成となっています。

普通科と並んで電子工業科が設置されていますが、こちらは「理数」「電子情報」「医療電子」「デジタルゲーム開発」の4つのコースに分類されています。

電子工業科167名卒業中、大阪電気通信大が80名(48%)、その他大学63名(38%)、短大1名(1%)、専門学校14名(8%)、就職1名(1%)、浪人6名(3%)、未定2名(1%)といった進路状況になっており、電通大+他大学の率を足すと、工業系コースにしては異例の86%の4年制大学進学率となります。

一般的な公立の工業・工科高校は50%以上が就職なので、ここは極めて大学進学率が高い工業系コースであると言えます。

特に理数コースが同高の「大学合格実績の稼ぎ頭」となっており、理数コースから今春は大阪府立大1名・同志社大5名・立命館大4名・関西大1名といった合格も出ているのが特徴です。

理数以外の3つのコースからは、大阪電気通信大69名、同志社大3名を始めとして129名の卒業生のうち107名が4年制大へ進学しています。

入試科目は3教科でOKですが、来春入試から1教科でも10点未満となると不合格となる点に注意が必要です。