2012年度大阪府公立高後期選抜 教科別平均点

2013年2月22日

いよいよ来週2月26日(火)は、大阪府公立高前期選抜の合格発表日です。

前期選抜の結果によっては後期選抜での受験も必要になってくる方も出てくるでしょうし、最初から前期選抜を受験せずに後期選抜に照準を合わせて準備を進めているという受験生もたくさんおられることと思います。

今回を含む6回のエントリーでは、昨年の後期選抜での教科別平均点や問題ごとの正答率をご紹介し、「取るべき問題」と「間違えても影響が無い問題」について考えてみたいと思います。後期選抜までの残りわずかな時間を前向きに、効率の良い学習を進めてほしいとの願いを込めつつ・・・。

このシリーズ第1回目となる今回は「教科別の平均点(80点満点を100点満点に換算した点)」についてご紹介します。下のグラフは過去3年間の教科別平均点をまとめたものです(クリックすると拡大します)。

このデータを見るときには1つ注意点があります。「合格者の無作為抽出標本調査」という方法が採られているという点です。・・・簡単に言うと「後期選抜を受験した受験生の全員のデータではない」ということです。「合格者だけ」、それも「全員ではない」という点がポイントです。

今回の「教科別の平均点」についてですが、各教科の過去3年分の平均点がグラフで示されています。ご存じのとおり、大阪府公立高校 後期選抜はどの教科も80点満点となっています。上の表に出ている数字はそれを100点満点に換算して計算したものになっていますので、ご注意ください。

国語を例にとって見てみると、グリーンの棒グラフである2010年度では「63.3」とありますので、それを80点満点に換算すると

80×0.633=50.64

となります。ですから、去年の国語は80点満点中大体51点が合格者の平均点だった、ということになります。それを踏まえた上でグラフを見てください。

グラフの中に数学・英語それぞれに「A」と「B」がありますが、数学と英語はそれぞれA問題とB問題のうちから各高校が自由に選択することになっています。昨年まではどの学校がどちらの問題を選ぶのか、については当日にならないとわからなかったのですが、今年度から事前に発表されています。詳しくは、大阪府教育委員会のHPで資料が手に入りますので、そちらをご覧ください。

さて、毎年作られる入試問題は出来るだけ問題の難しさを一定に保つように工夫はされていますが、どうしてもその年その年で難しさが少しずつ異なります。ですから、問題が難しかった年、逆に簡単だったという年、が起こってしまいます。

2012年度ですが、社会は前年より平均点が大きくアップ、数学は前年並みとなったのですが、他3教科は前年から平均点を大きく下げています。ですから、公立高の過去問を解いた時に去年の英国理に関してはやたらと点数が低くなることとは思いますが、それほど気にする必要はない、ということになります。ただ単に「点が取れた」「点が取れなかった」だけで判断せず、このように平均点との差などできっちり判断することが大切になります。

同じように過去3年間の平均点(100点満点に換算されたもの)と自分の各教科の出来とを比較して、冷静な判断をするようにしてください。

次回以降では、去年の5教科それぞれについて小問題ごとの正解率や簡単なコメントなどを順番にご紹介していきます。お楽しみに!