大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果③

2014年2月3日

大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2014年度第2回進路希望調査結果②
に続くエントリーです。

去る1月22日(水)に新聞各紙に掲載された、大阪府内の公立中学卒業見込み者を対象にした第2回進路希望調査結果を細かく見ていくシリーズです。

上記の2つのエントリーでは私立高の動向について簡単にご紹介をしましたが、今回のエントリーより、公立高前期の希望動向についてご紹介してまいります。

今回は、学科単位での人気動向を見てまいります。主要な学科について、次の表にひとまとめにしました。

以下、学科ごとに簡単な分析をしてみます。

普通科
前期選抜での募集2年目となる今年。昨年度は希望調査時点3.90倍⇒最終倍率3.69倍と少し下げたが、今年の希望調査時点では昨年最終倍率から更に下げて3.58倍となっている。後で解説するが、昨年度入試で倍率を下げた所が多かった専門学科や総合学科へ受験生が流れている。学校別の倍率はまた後日詳しく解説するが、5~6倍の学校が数校、中には7倍や10倍といった超高倍率の学校もあり、今後出願を迎える際には学校間での志望者の移動が大いに予想されるので、動向には注意が必要。

文理学科
昨年の最終倍率2.89倍から若干上げ、今回の希望調査では2.95倍。希望調査時点の倍率としては過去4年間で最も高く、今後出願を迎える際も高倍率になることが予想される。

理数科
ここ2年続いていた高倍率傾向から一転し、大きく倍率を下げて1.87倍。このままいけば昨年や一昨年ほどの難易度にはならないと思われ、「穴場」となる可能性大。

総合科学科
昨年の最終倍率1.81倍とほぼ同程度の1.78倍。最終倍率は例年と同じ1.8~1.9倍に収まるものと思われる。

国際文化科
ここ数年の進路希望調査時点の倍率では最も高い1.82倍で、昨年最終倍率1.60倍と比較するとかなりの上がり幅。2012年度入試と同程度の高倍率・難易度になると予想されるので、注意が必要な系統。

国際教養科
国際文化科と同じく、ここ数年の進路希望調査時点の倍率では最も高い2.20倍、しかも、希望調査時点・最終倍率すべてを通して見てもこれほど高い倍率が見当たらなく、一部の学校を除いて難化は必至の情勢。

単位制
1.43倍と落ちついた倍率で、例年並みかそれよりも低い倍率・難易度で済む可能性が高い。狙い目か。

総合学科
昨年は最終倍率で例年より大きく下げて「穴場」となった総合学科だが、今年はそれが受験生に気付かれたのか、普通科志望者がこちらへ流れてきており、2年前水準の倍率にまで戻っている。昨年の倍率・難易度を想定していると痛い目にあうので、それ相応の心構えを持って対策を進めるべき。

次回のエントリーでは、専門学科・総合学科各校の倍率推移を見てまいります。