平安女学院高 英語入試問題に特徴的な問題あり

2014年12月2日

平安女学院高の受験生・保護者対象説明会にお邪魔させて頂きました。

2015年度入試に向けた情報です。

高校入試は以下3種類の出願区分を設けておられます。

推薦 内申基準があり、在籍する中学校長の推薦が必要。専願・回し合格なし。試験は英数国3科・300点満点。
専願 入試当日の試験を重視して合否を判定。5科500点満点。
併願 入試当日の試験を重視して合否を判定。合格最低点は専願より高い。5科500点満点。

推薦及び専願受験者には、面接官2名による個人面接が実施されます。必ず質問するものとして「志望動機」「入学後の抱負」「自己PR」の3つがあるとご紹介頂きました。

出願の際、上位志望コースが専願でも、第2志望以降で併願を選ぶことを可能とされています。特定のコースは専願で良くても、回し合格の判定を受ける場合には公立高や他日程の私立高を考えたい、という場合に重宝します。

1.5次入試が2/26木に実施予定となっており、京都公立高前期の合格発表後に受験が可能となっています。英数国3科で、全員に約3分間の個人面接が実施されます。

ES(エクスパートステップ)コースのみ対象となる、「エディの奨学生」なる特待生制度があります。入学金・授業料・教育充実費の全額または半額を給付するもので、以下資格を得るために必要な基準となっています。

A:推薦受験希望者のうち、特に成績優秀と認められた者
B:入学試験で成績優秀と認められた者

なお、全額給付になれば、3年間で6万円ほどの負担で済むそうです。

今回の説明会では、入試問題のうち英数国に関しての出題傾向と対策ポイントについてのご紹介もありました。以下、箇条書き形式でご紹介します。

国語
・小説・評論・古典の構成とし、いずれも文章が長めとなっている。
・小説を読み進める上で一番大切なことは、自分の気持ちにひきつけないこと。
・評論では、出題するテーマとしては現代的なものを取り上げているとのこと。
・古典では、中学内容を大きく超えることはない。中学校でやったものを声に出して読んで欲しい。

数学
・基本問題は確実に解けるような力をつけておくこと。
・難しい問題はよく見て、場合によってはあえて飛ばすことも必要。
・数学はその日の集中力に出来が大きく左右される教科ということもあるので、試験前日はよく休むこと。

英語
・英語にはリスニングがあり、約10分・20点程度の配点となっている。毎日10~15分はリスニングに触れてほしい。
・大問2は英文書き換え、大問3は4つの選択肢から選ぶもの、大問4は7つの語句から完成させる整序問題となっている。
・大問5~8は読解力が試される問題。大問5は指示内容の確認(代名詞・指示語など)、大問6は下線部日本語訳、大問7は空所補充、大問8は内容一致表現を選ぶもの、となっている。
・読解問題の対策としては、指示語の内容特定、英文を正確に解釈するための精読力、英文全体の内容・流を理解する速読力、といった力をつけること。
・大問9と10が特徴的な問題。9は文脈から数字を読み取って(年齢・年号・年数など)計算をする言い換え表現問題、10は選択肢から選び、理由を10~20語の英語で記述するもの。

ご説明をお聞きしている中で、特に英語の大問9の問題が他の私立高では中々見かけない形式かな、と感じました。ぜひ過去問を数年分解いて頂き、出題形式や解答方法に慣れておきましょう。