洛陽総合高 在校生の質向上に向けた取り組み

2015年10月7日

洛陽総合高の塾対象説明会に行ってまいりました。

京都市内で唯一の総合学科の学校で、1999年から総合学科へと改編されているという、京都市内では大変珍しい学校です。

2015年に新校舎が完成し、今春の新入学生から新校舎で学んでいます。

2013年度までは4つだった「系列」が、2014年度より以下5つに改められています。なお、各系列には高2進級時に所属することになり、時間割があえば他系列の授業も取れ、高3進級時に他系列へ移ることも可能となっています。

以下、昨年度の説明会時に説明があった内容ではありますが、その5つの「系列」についてご紹介致します。

教養系列 普通科高校と同じく主要5教科を中心に学び、上級学校への進学を目指す
⇒ この系列内でも「一般入試で大学進学を目指す(10名程度)」「学び直しをして公募推薦等で大学を目指す」の2グループに分けているそう
情報系列 これに所属する生徒は全員iPadを購入し、授業やその他学校生活で活用
調理系列 食関係の仕事に就きたい者向けだが、調理師免許が取れるわけではない
美術・工芸系列 京都を舞台に活躍するプロの教員から直接指導が受けられる
保育・福祉系列 保育や福祉の基礎・実習だけでなく器楽・リズムダンスなども用意され、男子も多い
⇒ 男子生徒も増えており、現に同系列卒業生の男子生徒が幼稚園で勤務しているという例もある

基幹科目として、週2時間「産業社会と人間」という授業が用意されています。総合学科の原則履修科目とされており、情報を基に自分で考えて進路を明確にする(その後科目選択につなげる)プロセスの中の「考える」の部分に役立つような情報提供の場とされています。

来年4月より制服を一新されており、パンフレットにてイメージ写真が確認出来ます。

生徒の質の向上に向けて、以下のような取り組みに着手されておられます。

・赤点の点数を30点から40点へ引き上げ、赤点対象者に対し補習の実施と学び直しをさせる
・半年で単位を認定する科目を設置し、気持ちの切り替えが出来るようにする
・留年制度を廃止(全員上の学年に上げるが、高3で足踏みすることになる)

大学合格実績等についてです。進路については以下のような比率になっています。

四年制大学28.4%  短大5.6%  専門学校29.6%  就職25.3%  その他11.1%

大学・短大については指定校推薦・AO・公募推薦での進学が大半を占め、一般での進学は10名程度にとどまるそうです。

2015年度入試結果ですが、定員280名のところ、専願志願者数だけで303名を集め、結果的に入学者数は1クラス増の325名(男子216名・女子109名)となっています(昨年入学者数320名、男子196名・女子124名)。

来る2016年度入試に向けてです。

専願は2科(国語+1科選択)、併願は3科(英国+1科選択)で、出願時に出した「自己PR書」を参考にしたグループ面接(10~15分)も課され、面接は重視されることになっています。自己PR書は入学後に学びたい「系列」を選び、理由も明記する必要があるので、事前の準備が必要です。

その自己PR書ですが、毎年数通の自己PR書が「生徒本人の字ではない」ものがあるそうなので、受験生本人が書くようにしましょう。

 

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