清明学院高の塾対象説明会にお邪魔させて頂きました。
教育方針は以下の3つとされています。
①しつけ教育 ⇒ 挨拶・服装・基礎体育
②個性に適応した教育 ⇒ 2016年度から5つから選ぶコース制
③ボランティア精神の育成 ⇒ 青少年赤十字団の一員
「生活指導の充実が学力アップにつながる」とし、「回れ右」「集合」といった集団行動の訓練を行う「基礎体育」に重きを置いた指導方針とされています。結果、授業中に突出した行動をとる生徒が減り、授業以外に労力を使う部分が減って授業が集中して行われるという利点を生み出したそうです。それが、後述する大学合格実績の向上にもつながっています。
さて、同校では2016年度より現在の特進・看護医療系特進・普通の3コース体制から、以下のとおり特進系としては3つ、その他で2コースの5コース体制へと一新されることとなっています。
文系特進 理系特進 看護・医療系特進 進学 総合
全コースで英語の単位数を多くしているほか、文系特進では数・理、理系特進では国・社がそれぞれ2・3年でほとんど開講されていないなど、私大型に特化したカリキュラムとされています。また、看護・医療系特進では社会が2・3年次では実施されないというのも特徴です。また、進学コースも私立文系型となっており、理数の開講が高2以降ありません。一方で総合コースは多様な進路に対応するため、理数も万遍なく対応することとされるなど、コースによってカリキュラムの設定が異なります。
近年数値が良化している大学合格実績についてご紹介を致します。今春卒業生の実績値は以下のとおりとなっており、国公立及び関関同立と摂神追桃が大幅に増えて、いずれも開校以来初の数となったそうです。
国公立4名(昨年1名) 関関同立42名(昨年10名) 産近甲龍78名(昨年89名)
摂神追桃196名(昨年155名) 私大薬学部3名(昨年5名)
上記のうち、特進コースからの合格者数が大半を占めるのが国公立(4/4)・関関同立(41/42)・産近甲龍(71/78)で、一方で摂神追桃は57/196となり、特進コース以外からの合格が大半を占めています。
大学からの指定校推薦枠は75大学350名分あるそうですが、実際に進学に際して使用したのは今春は26名どまりとなっているなど、学力試験を課されての大学進学が大半を占めていることをお示し頂きました。
特進コースでこれだけの実績が出せている背景に、問題に対して的確な取り組みがあるからと思われます。
・勉強の習慣が無い ⇒ 日々の宿題・小テストなどで時間管理と計画の重要性を伝える
・勉強量が少ない ⇒ 7限授業・自習室・長期休暇の講習を実施するなど、「学習の場」を提供することで互いに刺激を与え合い意欲を向上させる
・自信がない ⇒ 日々の声かけや2者面談・コース集会で特進全員が「チーム」だという意識で立ち
向かわせる
2016年度入試に向けた情報です。前述の通り、5コース体制へと移行することになっています。
「特進」3コースは合計で120名募集としており、進学80名・総合160名と合わせて計360名募集となっています。特進系3コースは5教科、進学及び総合は3教科での試験となり、専願のみ面接を実施することとなっていますので、ご注意ください。