向陽・乙訓・西乙訓高 合同説明会 参加しました

2010年5月17日

5月9日(日)のお昼から長岡京文化会館にて行われました「京都府立高校3校合同説明会」に参加してきましたので、当日の様子をご紹介します。

冒頭で「4月末時点の申込は800名」と言われていたのですが、説明会の開始直前には1000名収容可能なホールがほぼ満席状態でした。

府立高校3校合同説明会①

上の写真にもありますとおり、発表は西乙訓高⇒向陽高⇒乙訓高の順で行われました。各校30分の持ち時間を最大限に利用した受験生・保護者へのアピール合戦が始まります。

西乙訓高①

トップバッターの西乙訓高ですが、冒頭で「卒業生がデザインした」という「たけぼー」というゆるキャラ?が登場し、会場の空気を和ませます。学校説明をする間ずっと舞台に居るのかな?と思いきや、会場に軽く手を振ったあとすぐに退場してしまい、また会場内の笑いを誘っていました。

西乙訓高②

その後は何と吹奏楽部の1・2年生が2曲演奏してくれました。「ピンクレディーメドレー」を演奏するなど、会場に居る受験生のお父さん・お母さんに配慮した?選曲がされていたのが印象的です。

西乙訓高③

吹奏楽部が2曲披露した後、西乙訓高の先生による学校紹介です。「勉強ばかりで、校則も厳しい」というイメージ通り、週33コマの授業・週の3日は7限授業(高3は週31コマ+週4コマの「講習」)というハードな学習面の紹介がありました。このカリキュラムだからこそ、毎年の卒業生のうち20%以上が国公立・関関同立大へ進学する、ということが達成できているのでしょう。

しかし、それよりも驚いたのが「クラブの加入率」で、90%以上の生徒が加入しているということでした。さすがに高3になると加入率が下がるのですが、それでも70%は越えているということです。バトミントン部や卓球部は全国レベルであることも付け加えておきたいと思います。

向陽高①

西乙訓高に続いて、向陽高が発表をしました。こちらは卒業生3名を招き、インタビュー形式で在校生が様々なことを質問していき、向陽高の魅力を浮き彫りにする、というものでした。

「向陽高を選んだ1番の理由」を聞かれ、卒業生3名中2名が「家から近いから」と答えたのは個人的には少しがっかりしたものの、そういった「自分の価値観を曲げない高校選び」をしつつも、選んだ向陽高で3年間頑張り通し、最終的に国公立・関関同立大へ進学していった、という点には非常に感心しました。

向陽高②

その後の向陽高の先生による説明では、「部活の先に合格が見える向陽」を合言葉に掲げて説明をされていました。特に、Ⅱ類(2クラス)の卒業生は4人に1人が国公立大へ進学している、というデータを出されており、進学面でのアピールが印象に残りました。

乙訓高①

最後の発表は乙訓高です。先に紹介した2校とは違い、高校の先生が説明をするだけとなった発表でしたので、会場で聞いている中学生・保護者の反応が今一つ良くなかったのが気がかりではあります。

ただ、この春から新設された「スポーツ健康科学科」の説明に充分時間が割かれており、この春入学した同コースの1期生2名のビデオメッセージを紹介するなどしていたのが印象的でした。

乙訓高は今年は年末にかけて何と12回もの学校説明会を実施される予定であるなど、受験生に向けてのアピールを徹底して行う姿勢であることがしっかり伝わってきました。

さて、この3校合同説明会は今年で3回目の実施となりますが、会の最後で「1000名を超えるなど、かつてないほどの参加者数」と発表されておられたことからもわかるように、長岡京市・大山崎町・向日市といった地元地域でのこれら3高校に対する期待値が高くなっています。「公立高無償化」という国の政策が後押ししている、ということもあるのでしょうが、ただそれだけの理由で(大変天気の良い)日曜日の午後にこれだけ大勢の受験生・保護者が集まるとは思えません。

公立高の良さである「自由な校風」「体育祭・文化祭などの行事の楽しさ」「クラブに没頭できる」といったのびのびした部分を大切にしつつ、学習面もしっかりと面倒を見る、そういう姿勢がこれら3校にはあり、それが地元の受験生たちからきっちりと「選ばれる」理由となっている、そんな気がしました。