樟蔭高 新設2コースは併設大との連結による7年一貫教育

2010年6月22日

樟蔭中高が塾対象説明会を実施されました。

樟蔭中高 外観

説明会は東大阪にある学校内の施設で行われました。この写真には写っていませんが、この門を入ってすぐ右側に「樟蔭学園記念館」という、歴史を感じる大変趣深い建物があります。

説明会会場

ご覧のとおり、満員でした。

先日のエントリー「樟蔭中 新コース「身体表現」設置へ」では樟蔭中に来年新設されるコースについて一足先にお伝えをしました。今回の説明会でも当然それについての情報がありましたが、先日のエントリーでお伝えした内容とほぼ同じものでした。今回は割愛いたしますので、中学の身体表現コースについてお知りになりたい方は上のリンクから当該記事へ移動ください。

高校でも新しいコースが2つ設置されることが発表になっています。詳細は以下の通りです。

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樟蔭高 新コース

①児童教育コース(35名)
・大阪樟蔭女子大 児童学部との連結により、将来幼稚園教諭・保育士・小学校教諭を目指す方を育成するコース。
・夏休み等を利用して関屋キャンパス施設内で集中講義を行う。また、幼稚園・小学校実習も行う。

②健康栄養コース(35名)
・大阪樟蔭女子大 学芸学部 健康栄養学科との連結により、将来管理栄養士・栄養士を目指す方を育成するコース。
・大学教授による集中講義を夏休みに実施。
・大学の施設を利用しての実験・実習体験の実施。
・化学・生物の実力を養成する演習講座の開講。

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新しいコースは2つとも併設大である大阪樟蔭女子大との連結による7年一貫教育を行うもの、ということになります。

併設大の児童学部は「幼稚園教員採用数 全国2位」「幼稚園教員・保育士採用数 全国4位」という素晴らしい実績がありますので、それを前面に出して生徒募集をされることでしょう。この分野を目指す生徒たちにとっては魅力的なコースになることでしょう。

これら2つのコースが設置されることと合わせて、既存の2コースについても整理しておく必要があります。以下、学校から頂戴した文書内にあったコース概略図です(クリックすると拡大します)。

樟蔭中高 コース概要

この図によりますと、特進コース(目標は難関私立大)は高2進級時に中高一貫生の特進コースと混合されることになっています。

そして、進学コースは高2進級時に「教養系(60名)」と「表現系(35名)」に分けられることになっています。前者は併設大への内部進学、外部大学への指定校推薦枠による進学を、後者は特技を活かして外部大の美術系・音楽系・体育系へ推薦等で進学することを、それぞれ目指すことになります。

これに加えて、中学では「選抜特進コース(国公立大を目指す)」と「特進コース(紹介済み)」がありますので、多岐にわたるコース制を引いて幅広い教育活動を行っていることがわかります。

これだけたくさんのコースがあると、自分の将来について明確な目標を持っている受験生はともかくとして、そうでない方はどれにしたらいいか迷ってしまうのと、適当に選んで入学すると後で大変なことになってしまう、ということも予想できます。

進路が決まっていない人は、これから先ゆっくり・確実に進路選びについて考えていくようにしましょう。勉強して学力をつけるのと並んで、それも受験生の大切な「仕事」の一つです。