大学卒とその他学歴での給料・退職金の違い②

2011年2月8日

大学卒とその他学歴での給料・退職金の違い①」の続きとなるエントリーです。中高生の皆さんが大切な進路を決める前に必ず知っておいて欲しいことを、特にお給料などの「お金」の面に絞り、順を追ってご紹介しているシリーズです。前回は高校・短大・大学などを卒業して会社に雇われて初めて受け取るお給料、つまり「初任給」の額が高校卒・高専短大卒・大学卒では大きく異なることをご紹介しました。

今回は、高校卒・高専短大卒・大学卒それぞれの「お給料の上がり具合」についてご紹介したいと思います。

2009年時点の年代別の1ヶ月のお給料をグラフ化したものを下に挙げています。男性・女性別にご紹介しています。出典は厚生労働省発行の「平成22年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」です(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

2009年度学歴別賃金(男性)

2009年度学歴別賃金(女性)

男性のデータを基にお話しますと、30代前半では高校卒と大学卒で約6万円、高専短大卒と大学卒では約5万円の違いです。これだけでも「結構違うなー」と思うのですが、それより上の年代を見てみますと、大学卒のお給料はどんどん上昇している一方で、高校卒と高専短大卒のお給料はそれほど上がっていません。これによって、金額の差がどんどん開いているのがわかります。

50代後半にもなると、高校卒と大学卒では1ヶ月でなんと約17万円もの差が出ています!

男性同様、女性も年代が高くなるにつれて大学卒とその他の学歴のお給料の額の差が開いています。こちらも、50代後半になると高校卒と大学卒では1ヶ月で約16万円の差が出ています。

大学卒だと他の学歴と比べて初任給が高めでスタート出来るだけでなく、その先のお給料の上がり具合も他の学歴とは比べ物にならないものであることがわかりました。

次回のエントリーでは、会社を辞める時にもらえる「退職金」について、それぞれの学歴でどのような違いがあるのかをご紹介しようと思います。