大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果④

2011年2月1日

大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果①
大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果②
大阪府高校入試 2011年度第2回進路希望調査結果③

に続くエントリーです。2011年1月21日に新聞発表された、「大阪府 第2回進路希望調査結果」に関して詳しくお伝えしているシリーズ、今回で最終回となります。

大変お待たせいたしました。今回は、公立高前期選抜 主要校それぞれの進路希望調査時点の倍率をご紹介いたします。表3つに分けてご紹介していきます。

まずは、文理学科・理数科の状況です。

公立高前期 学校別倍率①

黄色くなっている部分が、今年の進路希望調査時点の倍率となっています。

文理学科10校で最も高い倍率となっているのが茨木高で3.59倍、一番手ごろな倍率となっているのが大手前高の2.03倍。その差なんと1.56倍となっています。また、豊中高や四條畷高の倍率が高いのも目を引きます。

過去にこちらのエントリー「大阪府立高 進学指導特色校10校 人気やレベルは?」では、五ツ木模試における文理学科10校の偏差値推移をご紹介しました。そのデータも見ながら今回の倍率を見てみますと、茨木高・豊中高・四條畷高が10校の中で特に偏差値が手ごろなので狙われた、ということではないようです。茨木高と豊中高に人気が集まったのは、「人気が集まるだろう北野高を避けて・・・」と考えた受験生が多かったのだろう、と考えています。また、同様に四條畷高の人気も「大手前高はどうせ高い倍率になるだろうから・・・」と、四條畷高に鞍替えした受験生が多数集まった結果、ということなのではないでしょうか。

第3回の進路希望調査ではどのように動くのか、大変興味深いところです。

理数科ですが、前回のエントリーでもご紹介しましたとおり大手前高と天王寺高の理数科が今年から廃止になるのと、文理学科の新設によって注目度が下がっているようです。理数科が残る2校については共に倍率を下げています。

続いて、総合科学・国際文化・国際教養 各校の倍率です。

公立高前期 学校別倍率②

大阪府下10校に文理学科が出来、総定員が1600名ということで比較的広めの門に写ることもあって、特にこれら3つのコースについては倍率の大幅ダウンとなるのではないか、という懸念がありました。その中で特に千里高は近くに北野高・茨木高の2校の文理学科がある、ということで、特に苦戦すると予想されていました。しかし、今回の調査では総合科学・国際文化ともに倍率を上げてきています。文理学科を持つ各校と比べても、進学実績の良さなどで遜色ない結果が出ている、ということが評価されている表れでしょう。

続いて、単位制・総合学科の状況です。

公立高前期 学校別倍率③

単位制は全体的に少し厳しい状況のようですが、総合学科は昨年よりも倍率を上げている学校が半分以上を占めているなど、こちらは好調のようです。

と、このような結果となった今年の第2回進路希望調査でしたが、公立高の志望動向は今後行われる第3回の調査が一番注目されるところです。今回の調査結果を見て今後大きく動いていることでしょう。

第3回の調査結果が出ましたら、この場で詳しくご紹介する予定です。