2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率④

2011年2月28日

2010年度大阪府公立高入試 教科別平均点
2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率①
2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率②
2010年度大阪府公立高入試 教科ごとの小問別得点率③

に続くエントリーです。昨年の後期選抜における教科別の平均点、科目ごとの小問別得点率を順にご紹介してします。「~①」では昨年の後期選抜 国語について、「~②」では同じく社会について、「~③」では数学についてそれぞれご紹介しました。まだお読みでない方は先にこれらをお読みになることをオススメします。

このシリーズ4つ目となる今回のエントリーでは、理科についての情報をお届けします。下のグラフ・表で昨年の得点率や無答率を紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。

大阪府後期選抜 小問別正答率(理科)

おととし(2009年度)の理科の入試問題についても過去のエントリー「大阪府公立高校 後期選抜 教科別平均点と小問別正答率⑤」でご紹介していますので、そちらも合わせて対策にお役立て下さい。

さて、昨年の理科の入試問題について大阪府教育委員会はどのように評価しているのでしょうか?以下、教育委員会の概評です。

・基礎的・基本的な事項に関する問題については、高い得点率であった。科学的な思考を要する問題や論理的に説明する問題については、低い得点率であった。
・観察・実験を通して技能や知識を習得するとともに、学習した内容と実生活でみられる事物・現象とのかかわりについて考えることにより、科学的な思考力・判断力や表現力を身に付けることが大切である。

全体を通して「身近な自然の事物や現象を題材として取り上げ、中学校で学習する基礎的・基本的な事項についての理解を問うとともに、観察・実験に基づく科学的な思考力・判断力や論理的に説明する力」が問われています。

大問5つで構成されていますが、特に得点率が低かったのが大問4「水溶液とイオン」です。「電池で起こる現象などについて、イオンの存在や生成が原子の成り立ちに関係することを理解し、イオンのモデルや式と関連付けてみる見方や考え方を身につけることが必要です」ということで教育委員会が発表しています。

理科の対策ポイントとして挙げられるのが、昨年ご紹介したエントリーでも述べたとおり「身の回りにある、あるいは身の回りで起こる出来事」を実際の生活の中でいかに注意して観察しているか、です。そして、単に観察をしているだけではなく、観察したものを科学的に考え、判断し、それを的確に表現する力が必要になります。普段の生活でも理科を意識して、特に教科書で触れられている事柄について身の周りを観察するように心がけましょう。

このシリーズの最後となる次回はいよいよ英語の分析となります。