好文学園女子高 特進1期生は半分が国公立大に進学!

2011年10月14日

好文学園女子高の塾対象説明会にお招きいただきました。

好文学園女子高①

好文学園女子高は現校長先生(同校初の民間ご出身の管理職で、大手商社での勤務経験もおあり)がお見えになられて以来、大きく改革が進められています。この4年間の細部にまで及ぶ学校改革の結果、次のような変化の兆しが見えてきているとのことでご報告をいただきました。

①挨拶・身だしなみの大幅な改善
②特進コース1期生11名中6名が中堅国公立大に現役合格
③退学者数の減少(07年54名・08年48名・09年30名・10年29名)
④新しいクラブ活動の誕生と活性化(吹奏楽・ダンス・演劇・合唱)
⑤活気ある教員集団の誕生(非常勤の先生方が朝校門前での立ち番に自主的に参加したりするなど、学校運営に積極的)
⑥生徒数の増加(13年ぶりに3学年で900名を越えた)

特に、②でご紹介している特進コース1期生の大学合格実績は驚きに値します。好文学園女子高 特進コースの半分が国公立大に合格している、ということになります。これはかなりのインパクトがあります。

また、②も含めてこれらのことが評価されているのでしょうか、近年では説明会や受験者数も大きく増えています。今年を含む直近3年の見学会参加者数・受験者数・入学者数は次の通りとなっています。

見学会参加者数:09年度1147名⇒10年度1282名⇒11年度2101名
受験者数:09年度552名⇒10年度582名⇒11年度750名
入学者数:09年度245名⇒10年度297名⇒11年度397名

2008年に福島女子高から現校名に変更になった時から改革がスタートしているわけですが、この4年で確実に改革の成果を出し、説明会参加者数や受験者数の増加にもあるように受験生たちからの高評価も得ていることがわかります。

ちなみに、この春の高校入試において外部募集定員数に対する専願者数の割合を算出しますと113.9%となっており、専願者だけで募集定員を大きく上回っていたことがわかります。

先日ご紹介をしました「大阪成蹊女子高 ハード・ソフト両面で他校を凌駕」では、大阪成蹊女子高が女子校圧倒的不利の状況下でも受験生を集めている「ヒミツ」をご紹介しましたが、この好文学園女子高も地道な努力でもって学校内の雰囲気を変え、受験者の増加、しかも専願で集めることに成功しています。

好文学園女子高②

学校改革で改善された点が多くあることは上記の通りですが、人気のヒミツの1つとして好文学園女子高のコース編成の多様さと充実した内容もあると思います。好文学園女子高には以下7つものコースが設置されています。

①特進
少人数制・週6日 38時間、定期考査の代わりに年4回の河合塾全統模試を受験させ、徹底した模試結果の分析や個人面談による弱点の克服に注力、長期休暇中には、100分授業を実施
②総合
1年時は全員共通のカリキュラムで中学の総復習と高校の基礎固め、2年生で大学・短大進学のクラスと専門・就職に向かうクラスに分けて進路に見合った科目に選択と集中
③デザイン・美術
1年次は4単位、2年次は8単位、3年次は10単位もの美術の時間があり、基礎力養成から始まってビジュアルデザインとファインアートの両分野を学び、最後は自分の作品を人に伝える力を養う
④マンガ・アニメーション
出版社へ作品を投稿することを最終目標として実践的な授業を実施、画力だけではなく、ストーリー性を追求する根気力を養う一方、マンガ・イラスト等の学部を設置している進学先より数多くの指定校推薦枠を確保しているのも特徴
⑤体育
このコース在籍生の入部率は98%で、学外のスポーツ活動なども含めると100%が何らかのスポーツを実践している
⑥保育進学
児童文化やピアノリトミックなど充実した専門科目が学べる上、園訪問や講演会など実践的で特別な授業を実施し、保育者になるための個々にあった進学先を確保する
⑦ITライセンス
IT系ライセンスの取得に積極的に取り組むだけでなく、マルチメディアを活用して情報表現力を高めると同時にプレゼンテーション技能も高める

最後に2012年度入試についての情報です。

募集定員は計280名、7つのコースそれぞれに細かい定員は振られていませんが、特進以外の6つのコースについては特に入学に必要となる力に大きな違いはあまりありませんので、安心して受験に臨んで下さい。

その試験なのですが、学力試験が50%・個人報告書(出身中学に作成を依頼する)が50%、それに個人面接を加えて3つの要素から総合的に判定されます。

来年からの変更点です。特進の試験科目が従来の3科から2012年度より5科に変更となります。3年後に国公立大を受験することが想定されている特進コースですから、高校入学段階で5教科の力をしっかりと見ておきたいというご意向のようです。特進を狙っている方は理科と社会の対策も進めておきましょう。