2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑧

2012年11月21日

近畿地区各中学校の入試日程の位置取りに加えて「昨年からの変更点」「来年度入試におけるポイント」を解説しているシリーズ、今回で8回目のエントリーとなります。

これまでは大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県全校の入試日程、それらを踏まえて各府県の入試日程の位置取りがどう動いたか?についての総合的な分析、についてそれぞれご紹介をしました。以下のエントリーで詳しくご紹介しています。

2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧①
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧②
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧③
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧④
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑤
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑥
2013年度近畿地区中学入試 入試日程一覧⑦

今回のエントリーでは、前回の「各府県の入試日程の位置取りや動き」を踏まえ、特に過剰なまでの「入試日程の早期化」の一翼を担っている「午後入試」の存在について切り込みます。

近畿地区2府4県の各校において一体何校が午後入試を導入しているのか?について、過去のデータとも併せて調べてみました。次の表をご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

午後入試導入校 経年変化

次年度入試である2013年度入試分も含め、午後入試がポピュラーな存在となりつつあった2年前からデータを収集しました。

2年前である2011年度入試では近畿地区で21校だった午後入試導入校ですが、次年度2013年度入試では実のその倍の数となる42校が午後入試を導入されており、率にすると約30%で、ざっくり言うと近畿地区の約1/3の学校で午後入試が導入されていることになります。

大阪府だけでなく、次年度は京都府においても午後入試を新導入される学校が多くあることがわかります。

これだけ多くの学校で午後入試を導入していますから、数年前まではごくごく当たり前だった次のような

「受験は1日1校」
「入試は朝早く集合して夕方に終わる」

というスタイルが崩壊しつつあります。その代わりに、次年度に向けては

「入試は1日1校ではなく、2日で3校、3日で4校」
「午前と午後で入試のダブルヘッダー」

というような形での受験が多くなることを覚悟の上で、保護者並びに受験生の皆さんは中学入試に臨まれるべきでしょう。

このような形での入試・受験スタイルが良いものかどうか、という議論はともかくとして、2013年度入試においてはこういった入試日程の状況となっていますから、この中で受験生たちは戦っていかなければなりません。

「絶対に第一志望に通ってやるという気迫」や「1問たりとも落とさないという執念」についてはどの年の受験生にも共通して必要な気持ちや姿勢ですが、それに加えて次年度では「午前・午後と入試が続いても途切れない集中力と体力」がテーマとなるのではないでしょうか。

受験生の皆さんには最後まで頑張ってほしいと思います。