金蘭会中高 大学入試に対応できる中身へ

2013年7月26日

金蘭会中高の塾対象説明会に行って参りました。

まずは中学入試結果です。

2013年度入試では、受験者数が103名(昨年85名・一昨年99名)、入学者数は87名(昨年69名・一昨年81名)となり、受験者数・入学者数ともに持ちなおしています。女子中が軒並み入学者数を減らす中で入学者数を伸ばしており、今春は女子中の中で上から5番目の入学者数となっています。金蘭会中の教育内容が評価されている、と判断できます。

K方式(自己アピール型)という入試を導入されて今年度入試で4年目となりましたが、今春入試では18名が出願・受験・合格しています。自己アピールでの内訳は、新体操2・バレー13・ミュージカル2・バトン1、といった競技をされていた方が集まったそうです。

全3日程終了後に急遽設けられた「特別回」入試でも、4名が受験・合格・入学となっています。

特待生に関する状況は次の通りとなっています。

A特待 2名・最低得点175点
B特待 6名・最低得点169点

その中学から併設高校への内部進学に関する状況も詳しくお教え頂きました。

今春高校へ内部進学した学年は習熟度別クラス編成の1期生で、発展クラス31名・標準クラス59名の計90名が在籍されていました。その90名中73名が内部進学しましたが、各コースの内訳は次の通りとなっています。

特別進学9 看護進学3 総合進学52 スポーツ・特技6 保育児童3

残り17名が外部へ出て行ったことになるのですが、その17名のうち茨木高(文理)や千里高、四天王寺高といった難関の公立・私立高校にも合格者が出ているそうです。ただし、金蘭会中は外部高校の受験に関して奨励も対応もしていない学校であることは充分理解しておくべきです。なので、この合格先に関してはあまり紹介すべきでは無いのかもしれませんが・・・。

続いて高校に関してです。

2013年度入試では、受験者数195名(昨年171名・一昨年167名)、入学者数(内部進学除く)101名(昨年101名・一昨年92名)と、年々受験・入学とも増えています。

今春より募集開始となった「スポーツ・特技コース」では、バレーボール8・新体操2・剣道4・吹奏楽1・バレエ1・ギター1といった競技等の選手らが入学(内部進学者含む)したようです。

上記の通り高校では今春より保育児童とスポーツ・特技の2コースが新設されていますが、スペースを取ってご紹介すべきなのは「看護進学コースの併設大への内部進学状況」ではないでしょうか。

看護進学コース生は併設大である千里金蘭大の看護学部への内部進学を中心として、看護学部及び看護専門学校への進学を目指すコースとなっています。2年前の1期生進学の際には裁判が起こるなど、順調ではない様子が明らかになっていた看護進学コースの千里金蘭大への内部進学ですが、今年は30名中23名(2年前は24名中18名)が基準をクリアし、実際に進学したのは同コースからは8名に留まったものの、併設大の看護学部へ進学されています。

今春併設大へ内部進学した学年で設けられていた「内部進学の基準」は「ベネッセ駿台マーク模試、学習到達ゾーン(GTZ)がB3以上(2年前はC1以上)」だったようですが、現高3生についても同様にB3が基準となるようです。ただし、近年の千里金蘭大 看護学部のレベル高騰もあり、その次の年度、つまりは現高2生からはもう1ランク上になる可能性があるとのことでした。

さて、大学合格実績についてです。

国公立及び関関同立の合計数において、3年前の2010年度生は10名(国公立はゼロ)だったのに対し、今春卒業生は国公立2を含む19名と倍増しています。

大学合格実績の良化には「勉強クラブ」なるものが寄与していると思われます。これは、平日は19時半まで、土日は9時から17時まで、図書室を活動場所としてみっちりと勉強に打ち込むもので、今春卒業生140名中37名(内訳 特別進学10名・看護進学21名・総合進学6名)が在籍していたそうです。

また、大学入試を見据えて、2014年度よりカリキュラムを以下の通り改定する予定とのことです。

特別進学
現代社会4時間 ⇒ 倫理2時間・政治経済2時間

総合進学/スポーツ・特技/保育児童
日本史A2時間 ⇒ 日本史B4時間+3年生で3時間の選択可

看護進学
1・2年の国語・英語の時間数を特別進学コースと同じに

大学入試に対応できるように学校内を徐々に変えていかれている様子がわかりますね。

最後に2014年度入試情報です。

中学入試における入試日程は1/18(土)・1/19(日)・1/22(水)の3回。すべて8時半集合の午前入試となっています。

高校入試では、特に募集定員やコース制度等に関する変更はありません。

ただし、中学・高校共に現在特待生制度について見直しをされているとのことで、何らかの変更が生じる可能性が高くなっています。中学入試・高校入試とも特待生での入学を希望される方は、ご注意ください。