開明中高 京都大合格者数が昨年6名から今年14名へ

2013年8月21日

開明中高の塾対象説明会に行ってきました。

当ブログでこの学校をご紹介するのは初めてではないでしょうか。

開明中高では、2014年の100周年に向けて新校舎を現在建築中です。地上8F・地下1F、免震、120キロワットの太陽光発電などエコに配慮した中身、週3~4日の給食提供(中学)に向けた厨房、といった施設の「安心・安全・エコの都市型キャンパス」となる予定です。完成が楽しみです。

学校生活の様子を簡単にご紹介します。

最近、手帳を持たせて生活や学習面の管理を行っているそうで、その説明が少しありました。

コース替えについてですが、中2進級時にはコース替えをしないものの、中3及び高1進級時にはコース間移動があります。なお、高2から文理及び大学レベル分けを行うため、コースは取っ払われることになります。

開明中高ではクラブ活動は奨励しているものの、「週3日」「日祝の活動なし」「高2で卒部」となります。ここは受験生の意見や考えが分かれるところではないでしょうか。

開明中高では目標として「京都大30名」を大きく掲げておられますが、今春の大学合格実績はどのようなものでしたでしょうか。

今春国公立大の合格率は以下の通り「例年並み」であるものの、京都大の合格者数は昨年の6から今年14と大きく伸ばしています。共学1期生卒業時に打ち立てた「17名」に次ぐ数なので、大変「良い」のではないでしょうか。

2007年度57.1% ⇒ 2008年度56.1% ⇒ 2009年度60.7% ⇒ 2010年度56.0%
⇒ 2011年度55.0% ⇒ 2012年度55.6% ⇒ 2013年度56.6%

国公立大合格者数は、といいますと、今春133名。昨年も139名なのでほぼ同数と考えられますが、共学1期生卒業年度である2007年度の186名と比較するとさみしいものがあるのは否めません。ただ、分母である「卒業生数」が2007年326名⇒2013年度235名と約100名も減っていることが大きく影響しており、結果近畿地区の国公立大合格者数が6年前水準の2/3の数になってしまっている、という状況がありますので、その点も鑑みて実績は見た方がよいと思います。

2013年度入試結果です。

中学入試結果については、以下箇条書きでご紹介します。

・1次後期での受験者が増加。
・実専願合格者285名中、3回出願者は112名。2回出願者は107名。実専願合格者に占める複数回出願者の割合は76.8%(昨年86.0%)となる。
・S理数コースの歩留まりが高く、例年2クラスでの運営のところを今年は3クラス運営にしている。
・理数コースでの専願と併願の合格ラインの違いは15点を原則としている。
・2011年度には出した追加合格だが、昨年・今年と出していない。
・併願動向は添付の資料の通り。明星で約100名増、高槻も前年比約1.5倍と、人気の男子校との併願が増加。
・今年度の3回の入試はほぼ同じレベルだった。ただし、1次前期を専願で受験する者は第一志望ということもあって問題をよく研究していることから問題に慣れており、結果追跡においては模試の偏差値が低めの生徒でも合格している様子。
・併願合格者の納入金全額返還または一部返還制度の利用者数は以下の通り。

2010年度 124名中74名
2011年度 122名中70名
2012年度 111名中63名
2013年度 137名中53名

高校入試結果です。男子30名・女子14名と、昨年の32名・8名と比べると女子の入学者数が増えたようです。

公立トップ10の併願状況としては次の通りの人数となっています(文理学科・普通科の表記)。

北野 6・4(昨年3・2)
茨木 2・2(昨年3・3)
豊中 2・4(昨年5・1)
大手前 15・14(昨年9・8)
四條畷 10・9(昨年4・5)
天王寺 2・3(昨年6・6)
高津 6・4(昨年5・5)
生野 5・6(昨年4・4)

2014年度入試の情報です。

中学入試では、日程・コース・募集定員に変更はありません。

なお、2次を出願したものの、受験しなかった場合は受験料返還に応じてくれます。その制度の利用者数は以下の通りです。

2010年度 632名
2011年度 492名
2012年度 498名
2013年度 487名

高校入試も特に変更点はありません。特徴を1つ挙げるとするならば、5科各100点の500点満点と、国(1.5倍)・数学(2倍)・英(1.5倍)の3科で500点満点のどちらか高い方での判定する、という形を2011年度入試から実施しているという所があります。文理学科に向けて3科を中心に学習している方でも気兼ねなく受験出来る、そんな判定方法になっています。