大阪薫英女学院中高 薫英らしく「英語が飛び交う」説明会

2014年6月18日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会にお邪魔して参りました。

1時間半ほどの説明会の間、留学生の様子を紹介したVTR・生徒と先生(ネイティブ)によるスピーチ・先生(ネイティブ)による英検対策説明、といった所が「オールイングリッシュ(もちろん簡単な通訳つき)」で進められました。前述のどのパートとも結構な時間が割かれていましたので、かなりの量の英語が会場を飛び交うという、薫英らしさ全開の非常に(良い意味で)異質な学校説明会でした。

中学の教育内容についてです。

2014年度入学生より入学時点からS国際・S特進・一貫進学のうち1つを選んで入学(出願時点で選ぶのではなく、入学後にチョイス)し、中3進級時に長期留学が課せられる「S国際」か、留学をしない「S特進」「一貫進学」を改めて選ぶことでコースが決定され、その後の道筋が決定することになります。

前述の通り、最終的にコースが確定するのは中3ですが、出願時及び各学年の初めに意向の確認がされます。よって、入試時点ではコース間でレベルの差は生じず、全コース同一基準で受け入れされることになっています。

今回のコース名提示の趣旨は、これまで中学3年次に選択していた3つのコースを入学段階からより明確にし、早い段階から進む方向について考えてほしい、という意味合いがあるだけで、授業に関してはこれまで通り中3までは同内容で、クラス編成もコース別にはしないことになっています。

薫英と言えば英検取得に定評がありますが、中学校・高校それぞれでの英検取得状況(2013年度)は次の通りとなっています。

中学校 3級99名  準2級45名  2級6名  準1級1名
高校 準2級 338名  2級 410名  準1級 53名  1級 3名

12年連続で英検1級を取得、という金字塔を打ち立てられていますが、近年の英検1級取得者は高校進級後の6年一貫生であることが目立つそうです。また、2年連続で英検準1級が50名以上をマークしていることも特筆点です。

さて、そんな英検に定評がある薫英ですが、英検取得に向けた取り組みについて「Next Stage」をお迎えになるとのことで、ご説明下さいました。

英検1級合格を意図的・組織的に生み出すべく、以下2点について手を打たれます。

①中高一貫(S国際)の改革
NZに長期留学する生徒で構成されるS国際コースを対象とし、「留学中のサポート」「第4ターム特別プログラム」「留学直後に総合学習として特別科目を開講」「留学後の高2年次の大学進学ゼミ体制の構築」といったものに着手

②英検1級チームの組織
「語彙のカベを乗り越える指導」「12年間の経験に基づくノウハウ」「2次面接の指導」

他校が英検以外にTOEIC等にも手をつけているのを見聞きしますが、例えば「英検準1級保持者ならTOEICで○○点取れるという相関性がある」一方で、「TOEIC○○点あれば英検○級に通るという先ほどと反対の相関は見られない」ことを同校が経験則で感じておられているようで、このことから英検資格を最重要視されているそうです。

中学・高校各コースでの英検取得目標は次の通りとされています。

中高一貫(S国際)・高校国際SA 1級
高校国際SE 準1級
中高一貫(一貫進学)・高校英語進学 2級
高校総合進学・スポーツ特技 準2級

大学合格実績についてです。

高校入学組も合わせて今年は国公立4名となり、昨年の9名から半減。中高一貫生はそのうち国際教養大の1名となっています。関関同立は119名が合格。関西大41・関西学院大15・同志社大30・立命館大33という内訳で、関西大ばかりで占めているのではなく同志社大が30名出ている点は見逃せません。

2015年度入試に関する情報はまだあまり触れられていませんでしたが、中学入試においては一部変更点が明らかになっています。

英検3級以上の保有者を対象とした「英語検定推薦入試」を実施されていますが、当日試験がこれまでの「作文と面接」から「国語と面接」に変更となります。ご注意ください。