三田学園中 コース制導入とそれに伴う諸々の変更点

2014年6月19日

三田学園中の塾対象説明会にお邪魔して参りました。

これまではコース制をとらずに運営されてこられた同校ですが、今春の入学者を受け入れたことで全6学年が男女共学化となるなど男女共学がひと段落したこともあって、今後「より丁寧な指導」に踏み込むためにコース制を導入されます。

「地域に立脚した真の名門校」を目指すべく、コース制の狙いは以下の通りとされておられます。

・習熟度に合わせた的確な指導
・学習意欲の更なる向上
・より高い目標へのチャレンジ
・中学3年間で計画的に養成される高校に向けた基礎力

今回のコース制導入によって、6年後の大学合格実績に関する目標を

東大・京大・阪大・神大 現行(例年約20名)の2倍以上
東大・京大・阪大・神大を含む国公立大 現行(例年約100名)の1.5倍以上

と宣言されておられました。

気になる新コースですが、以下2種類となります。

Sコース(2クラス) 発展的な内容に取り組み早期から高い学力を育成
Aコース(4クラス) 中学の2年間で着実に基礎学力を身につけ計画的に伸長

Aコース⇒Sコースへのコース替えは中2及び中3進級時に行われるものの、S⇒Aは余程のことが無い限り中学3年間では下げません、とのことでした。

中3より習熟度編成を取り入れ、「Sコース⇒SSクラス(1)・Sクラス(1)」「Aコース⇒発展クラス(1)・標準クラス(2)」の編成とされます。「SコースSクラス」と「Aコース発展クラス」は同じ中身とするそうなので、実質的にはSコースが4クラスになるという風に捉えてよいでしょう。

高校進級後のコース・クラス編成も含めた詳細については、学校HP等でご確認下さい。

今回のコース制導入に伴い、以下のように周辺でもいろいろと変更が生じることになっています。

①入試成績上位者を対象とした「入学金(30万円)免除」を創設
②中学で週2日のクラブ活動停止日を設け、補習や自習に充てることとする
③学習とクラブ活動が両立しやすいよう、新たに「日本文化同好会」という、茶道・華道・書道・料理を行う文化部を創設
④従来は高1から組織されていた「関学コース」を廃止し、高3の1学期終了後に関学への推薦者を決定する方式とする方向で今後協議する

2015年度入試についての情報です。

募集定員は「Sコース約75名・Aコース約165名 計約240名」で、総数である240名は今春と変わらずです。

コース制導入に加え、入試日程の追加(午後入試への新参入)も決まっております。入試日程名称、入試日、日程別の募集定員、試験科目は次の通りです。

前期A 1/17土 前期A・B合わせて約220名(男子155名・女子65名) 4科or3科(算国理)
前期B 1/18日PM(15:30集合) 前期A・B合わせて約220名(男子155名・女子65名) 2科
後期 1/20火 男女計20名 2科

前期A・Bに割り当てられている定員は220名ですが、今春は統一解禁日だけで220名を募集していた一方で来春は前期AとBで220名を分け合わないといけなくなります。よって、前期Aの難易度上昇が確実なものとなっています。

SまたはAのコースは出願の際に選択するのではなく、成績上位から自動的にS・Aが振り分けられることになっています。ただし、Sコースを希望しない受験生に関しては出願時にその旨選択可能とされるそうです。

さて、ここから先は開成教育グループにお通いの方にだけお知らせする情報となります。

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