京都学園中高 中学はコース名を一部変更

2014年7月15日

京都学園中高の塾対象説明会に行ってきました。

大学合格実績についてですが、今年はちょっと残念な結果になっています。

大学に合格した総数が520名で、昨年539名・一昨年543名・3年前532名とほとんど変わっていませんが、四年制大学への進学率が、昨年77.4%で過去最高となりましたが、今春は若干下げて2012年度水準に戻ってしまいました。

今春は国公立大27名となり、昨年41名・一昨年35名・3年前26名なので3年前水準にまで後退してしまっています。また、関関同立は70名で、昨年75名・一昨年120名・3年前88名なので3年前水準以下です。

入学時に5科評定でオール3程度であれば産近甲龍に、オール4程度であれば関関同立や国公立大に高確率で通っているようです。

続いて、中高一貫生の大学合格実績にスポットを当ててみます。今春卒業生のうち、中高一貫生のみの大学合格実績は次の通りとなりました。国公立大が大幅減、産近甲龍も減り佛教大で大幅増、となっています。

2014年度 国公立大4名(神戸大1含)・関関同立11名・産近甲龍17名・佛教大11名
2013年度 国公立大12名・関関同立11名・産近甲龍24名・佛教大3名

2014年度入試結果についてです。

中学入試における志願者数及び入学者数は次のように推移しています。

2014年度 志願者数80名(前年比76.2%) 入学者数59名(前年比80.8%)
2013年度 志願者数105名(前年比132.9%) 入学者数73名(前年比146%)
2012年度 志願者数79名 入学者数50名
2011年度 志願者数99名 入学者数69名

過去約10年で最も志願者数が多かったのが08年度の162名なので、厳しい状況が続いているのは否めない所です。

ただし、合格者の入学率は73.8%(昨年69.5%)となっており、高い入学率となっています。第一志望が多いことの表れではないでしょうか。

3学年の全在籍者における男女比は大体65:35だそうです。

高校入試はどうだったでしょうか?志願者数及び入学者数の推移は以下の通りとなりました。志願者数及び入学者数とも前年並みとなっています。

2014年度 志願者数1,575名(前年比102.7%) 入学者数463名(前年比98.5%)
2013年度 志願者数1,534名 入学者数470名
2012年度 志願者数1,548名 入学者数437名
2011年度 志願者数1,754名 入学者数375名

入学率は2010年19.1%だったところから2013年度に30.6%にまで上昇、今春も29.4%と維持されています。特に国際の入学率は54.2%とダントツで高い入学率となりました。

全校規模の男女比率は55.5:44.5で、女子生徒数は過去最高数を更新(1,338名中596名が女子)し、女子の在籍数は2005年から約1.9倍になっているようです。

コース別の入学状況を見ると、特進A・Bが減り、国際と進学で増加しています。その入学率の高さから国際は特色ある中身が支持されていることははっきりしているようですが、特進A・Bに関しては制度変更で追い風が吹いた公立高へ流れてしまったように見受けられます。他校同様、成績的に手ごろなレベルで入学できるコース(この学校では進学)については入学者数が昨年よりも増えている、というのも特徴です。

2015年度入試に向けてです。

中学入試ではいろいろと変更点が出ています。

まず、コース名を変更されます。高校のコース設定と整合性をとった形ですが、カリキュラムは現行の特進に準ずるとのことです。

国際 ⇒ そのまま
特進 ⇒ 特進ADVANCED
進学 ⇒ 特進BASIC

プレテストは従来通りの位置取りとなる11/22土の実施の他に、10/19日に「学園チャレンジ模試S2」と題した、公立中高一貫校の入試問題に似せた2科型のものを新設されます。「S2」の受験者は京都学園中を滑り止めとして西京・洛北にチャレンジする、そんな受験生の囲い込みを想定して作られる新しいプレテストのようです。

高校入試については特段の変更点はお聞きしていません。