早稲田摂陵中高 完全男女共学化と新校舎・学生寮

2010年1月4日

今年初めての投稿です。2010年も「学校・入試情報Blog 学校選びの道しるべ」をよろしくお願いいたします。

2010年から中高ともに本格的な男女共学となるのと同時に、全国型入試を新導入することで日本中から生徒が集まることになる早稲田摂陵中高にお邪魔してきました。

早稲田摂陵①

2009年度入試では「早稲田大学の関西進出!」ということで大きな話題を呼んだ早稲田摂陵。「系属校」という形で早稲田大との提携が始まったわけですが、大掛かりな理科実験のような中高単体では出来ない学習内容を中心にし、早稲田大のノウハウを注いで中高大連携を行う、という点が系属化の大きなメリットです。

早稲田大へ進学できる特別推薦枠は約40名分で、将来的にはもっと増やしていく予定にされているようですが、この部分については受験生・保護者の間でもいろいろな意見・捉え方をされているようです。

早稲田の名前が学校名についたのと同時に、高校では女子のみのコースとなる「吹奏楽コース」が新設され、入試は「英国+楽器演奏などの実技・面接、専願・併願あり」という形で実施されていました。これは2010年度入試でも引き続き実施されますが、このコースの生徒たちは早稲田大への進学枠が使えないという点には注意が必要です。

早稲田摂陵 新校舎

さて、2010年度入試より中高とも完全男女共学化を行い、全国型入試の導入による新しい入試制度に変わります。日本全国から入学希望者を集めることになりますから、当然学生寮の整備が必要です。早稲田摂陵は現在、学生寮と合わせて新しい校舎(上の写真)も建てています。これで、日本各地から男の子・女の子問わず迎え入れる準備が整いつつあります。

ちなみに、今年の各種説明会での男子・女子の比率は中学で大体3:1ぐらい、高校では6:4ぐらいだったようですが、年末には女子からの問い合わせが徐々に増えている、という状態だそうです。

中高ともに「自己推薦型入試」も新設し、学力以外の部分にもスポットを当てた選考を行います。スポーツにも力を入れて取り組んでいる早稲田の校風が、ここにも継承されています。甲子園出場時には「ハンカチ王子」として一躍有名となり、早稲田大進学後も大学球界を代表する投手として常に注目を浴びている斉藤佑樹投手のようなスター選手が、ここ早稲田摂陵から誕生する日もそう遠くはないのかもしれません。

来年の春、新しい校舎・寮にどんな生徒たちが集うのでしょうか?今から楽しみです。