親和中高 高校は今春より募集再開

2015年7月15日

親和中、親和女子高の塾対象説明会に行ってまいりました。

中学に関しては、コース制導入2年目を迎えています。

豊富な学習時間とグローバル人材の育成を重視した「Sコース」と、従来の親和の女子教育を継承し多彩な進路に対応する「総合進学コース」の2コース制で、Sコースでの新しい取り組みは「朝8時からの朝学習」「探究学習」の2つであると紹介がありました。

中学の2015年度入試結果についてです。

前期においては、両コースの合格者最高点を比較すると「S<総合進学」となり、コースの特徴をよく見て選んでもらえているとの見解を示されていました。

また、前期では算・理が、後期Ⅰでは国・算で、後期Ⅱは算で平均点が下がっているなど、受験生の力のダウンが見て取れる気がします。なお、この結果を踏まえて各教科で検討を行い、対策を行うとのことでした。

2016年度の中学入試での変更点としては、以下のものがあります。

①募集定員をS 40名⇒60名・総合進学200名⇒180名 とし、Sを厚くする。
②前期における4科受験者の判定が国「語・算数・理科3教科の得点合計」「国語・算数・社会3教科の得点合計」のどちらかとなり、従来の「4科合計」での判定が廃止に
③Web出願を開始。コンビニ振込やクレジット決済が可能となる予定で、受験票は家で出力可能とし、調査書提出を廃止する予定。早ければプレテストからの運用開始となるので、11月にHP告知する。
⇒ Web出願の利点を最大限生かせる形へシフトしている
④ファミリー特典制度を新設。親和女子高卒業生である母・祖母・姉がおり、前期を受験し合格(あるいは前期出願で不合格⇒後期ⅠかⅡで合格も可)した場合は入学金を半額免除するというもの。合格を約束するものではない。

高校については、今春2015年度入試より高校入試を再開されています。

募集は約30名で、複数コース制はもたず、中高一貫生との進度の違いが生じるため、以下のように対応されています。

・入試終了~入学前の数日間及び長期休みを利用した補習を実施。昨年の説明会では、併設中は中3で数ⅠAを、理科においては化学基礎の2/3・生物基礎の半分・物理基礎の1/3が終了しているなど、かなり先に進んでいる、との報告あり。それを受け、以下のような取り組みでキャッチアップする。
数学 入学前4日間、夏休み7月10日間・8月10日間・春休み10日間に1日3時間程度の補習
理科 化学基礎で併設中からの入学生より1単位増、夏・春休みに各10日間1時間の補習
・高1の間は中高一貫生とクラスは混ぜず、高2進級時に混合するのと同時に文理及びレベル(Ⅰ・Ⅱ)分けを行う。・・・という予定にしていたが、入学者数が4名と低迷したため、入学時より中学からの内部進学生に合流をさせている。
⇒ かつて高校入試を実施していた際は、入学直後から中高一貫生とクラスを混ぜて運営しており、高校入学生たちは追いつくためにクラブを犠牲にして補習等に励んでいたそう

大学合格実績についてもご紹介を致します。

今春は244名が卒業し、国公立大48名(例年より少ない)、関関同立225名(大きく増加)、浪人26名となっています。親和女子高の特徴として、今春では卒業生244名中92名が理系であったなど、例年理系が多いことをアピールされていました。

高校の2015年度入試結果です。

専願併願含み約30名募集のところ、専願3名(うち1名は後期で受験)・併願10名が受験。入学は専願3名+併願戻り1名の合計4名、という寂しい入試となりました。

今回のこの「敗因」は次のように分析されていました。

・オープンスクール等の参加者数が少なかった
・遅い時期の説明会等が無く誘導できなかった
・過去問が無く対策しにくかった
・コース名が無い(ただしくは「高校スタートコース」)など、どういう層が欲しいのかわかりにくい

2016年度入試に向けた情報です。

今年度は「高校スタートコース」というよくわからないコース名だったところ、来春よりコース名を「特進」とすることになっています。

入試科目は英国数3科で、英語には10分程度のリスニング(兵庫県公立高のものと同レベル)を含みます。また、来春より全員に課していた面接を専願者のみの実施へと改められます。

合否は2/11木に届く予定で中学校長宛てに送付し、その中に個人宛通知書等も同封される。よって、家庭に直接合否が届かず、学校から合否を伝えられることになります。

 

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