浪速中高 共学化から8年で改革も一段落

2015年9月29日

浪速中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

2007年から着手した改革(共学化含む)は、今年8月の中央館竣工をもって大きなものは終了し、残されたものとして、来年春に学院神社・門堀・外壁を新しくするそうです。

最近では道徳教育に注力しており、全国的にも注目を集めているそうです。また、中学では英語教育の充実に注力しており、多聞向学館で英語漬けの3日間を過ごす「English Camp」や交換留学生の受け入れ、ニュージーランドでの10日間海外語学研修を実施されています。

中学全クラスに電子黒板を配置するなど、ICT教育にも力を入れられています。

高校2・3年生の理数科、中高一貫コース、Ⅰ類、インテンシブコース在籍の生徒を対象にして、7時40分スタートのゼロ限講習を導入しています。単元集中の5日間連続講義で受験対策を行い、更なる実力を確実に定着させることを目的としています。また、勉強をあえて朝に行わせることで、放課後に生徒が自分の時間を有効に活用することが出来るのも利点です。このゼロ限講習受講者に関しては、0~3限の授業後の11:40から12:25が昼休み(通常なら12:25から昼休み)となります。

中学については、外部高校の受験を認めているⅡ類の在籍生が併設高校に進級する際は、高校入学生と混ぜられるそうです。行き先となるコースは次のような割合で分布しています。また、大学進学時の指定校推薦枠使用時には中学からの内部進学者を優遇しているそうです。

理数・Ⅰ類30%  Ⅱ類40%  Ⅲ類30%

新校舎である中央館6階には「天空レストラン」なる食堂が開設されており、早朝から夜遅くまで開店し、上記のゼロ限講習から放課後の学習まで対応しています。勉強面以外のサポートも万全です。

高校の文理S1(次年度より)とⅠ類については、週36時間+560分の実力アップ講座(必修)という時間数が1年次から課されているなど、非常に密度の濃い毎日となっています。

大学合格実績についてです。今春の卒業生数は725名で、国公立大14名という合格実績で、この14名は全て理数科・Ⅰ類からの合格となっています。14名中、部活動参加者は5名(運動部3名・文化部2名)となっていたとのデータもあります。

2016年度入試に向けた情報です。

中学入試では、1/19火の2次が一番最後の入試として予定されているのですが、これ以降で3次入試の実施も検討中であるとのことです。

プレテストは2回実施されます。

1次Aを受験した者はその後の受験については受験料は不要。また、1次A以外の入試を受験した者は、その後の入試回については受験料を半額として頂けるようです。

高校では、2016年度入試より、理数科を廃止した上で普通科内に「文理S1」を新設され、全てのコースが普通科で募集定員640名(うち内部進学者は約55名)となっています。

面接試験はグループ面接形式で行われ、神道や生活指導に関する質問が出されるようで、学科試験と合わせて総合的に判断する。

なお、試験において1教科でも0点があると不合格となる場合があるそうです。ご注意ください。

 

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