2016年度 近畿地区中学入試 入試日程⑦

2015年11月17日

近畿地区の中学入試ですが、2016年度入試における各校の入試要項が出揃い、全体的な様相がつかめる状況になっています。

当ブログでは、全7回のシリーズで来る2016年度近畿地区中学入試の動向について簡単にご紹介をしています。

これまで、大阪府内男子・女子校、大阪府内共学校、兵庫県内各校、京都府内各校、奈良県・滋賀県・和歌山県各校の入試日程についてそれぞれご紹介をしましたが、前回と今回のエントリーではこれまでご紹介してきた入試日程を踏まえた上で詳細な分析や次年度入試に向けての注意点などについてご紹介していますが、いよいよ当シリーズ最終回の今回は、午後入試にスポットをあててお話をすすめます。

2016年度入試において午後入試を導入する学校数や割合を、次の表にまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

図内一番左下にある2011年度では、近畿地区全校のうち21校だった午後入試導入校数が、2年度の2013年度には倍の42校に、そしてもう2年後の2015年度では64校となり、2011年度から2015年度で3倍の学校数になっていることが分かります。

このように2011年から2015年までは爆発的に増えていた午後入試導入校数ですが、次年度である2016年度入試に向けては前年度(2015年度)から2校だけの増加と「微増」に留まっています。

兵庫・京都・奈良の各府県では午後入試導入校が増えていますが、反対に午後入試を早くから導入している学校が多い大阪府では女子校と共学校で午後入試導入校数が減っています。「午後入試に踏み切ってはみたものの、見立てと違う状況なので止めることにした」という学校が大阪府ではちらほら出てきているようです。

とはいえ、近畿2府4県全校における午後入試導入率は46.2%と、近畿地区のほぼ半数の学校がどこかしらの日程で午後入試を導入していることになっています。

画像の右の方に小さい字で学校名などが書かれている部分ですが、これは「2016年度入試を含む過去6年間で、一回でも午後入試を実施したことがある学校名と、実施した年度」を示したもので、○がついている年度が午後入試を実施した年度となります。

学校名を黄色くしている所は、2016年度入試で初めて午後入試を実施する学校となっています。ご覧頂いておわかりのように、20156度入試では須磨学園中・雲雀丘学園中といった兵庫県内上位校での午後入試新参入に注目が集まっており、特に兵庫県内の成績上位層の受験生獲得競争がより一層熾烈なものになっています。

このような状況となっていますので、成績上位生ほど「午後入試は避けて通れない」といった事態になることと思われます。今から、1日2つの入試をこなせるだけの体力と精神力をやしなっておく必要がありそうです。

全7回シリーズでお送りしました2016年度近畿地区中学入試日程についての分析は、これにて終了と致します。

 

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