箕面自由学園中高 進む学校改革

2010年10月22日

箕面自由学園中高の塾対象学校説明会に行ってきました。

吹奏楽部の演奏

開会に先立ち、吹奏楽部の皆さんに1曲ご披露いただきました。

チアリーダー部の発表

続いては、チアリーダー部「Golden Bears」の発表もありました。日本のみならず、世界でも大活躍している、創部20年の歴史と伝統あるクラブです。迫力ある発表に、塾の先生方も圧倒されていたようでした。

在籍生の発表

また、説明会の途中には中学1名・高校2名の在籍生からそれぞれ学校生活についての発表がありました。

さて、箕面自由学園中高は現在「学校改革」の真っ只中にあり、今年で3年目を迎えられています。

中学では、公立中との授業時間差は1週間で11.6時間、1年間で406時間、3年間で1211時間にものぼるほど、非常に多くの授業時間を確保しています。英語に至っては週8コマもあります。他校ではここまでの時間を設けていないでしょう。

また、英数国については習熟度別クラス編成を採用しつつも、進度よりも深度を優先、地に足をつけた定着学習を目標とし、予習よりも復習に重点を置いているのが特徴です。

そして、チューターによる放課後のグレード別(アドバンス・スタンダード・ベーシック)指導も実施しているなど、放課後であっても学力定着に対する取り組みに妥協はしていません。

これらの取り組みを続けた結果、改革初年度に入学した現中3生の五ツ木模試の偏差値が、5科平均で1年9月時点の46から3年6月で52へと上昇しています。また、成績上位30%の成績に限れば1年9月の59から3年6月で65.5にまで上昇しているだけでなく、3年9月の五ツ木模試では上位100位以内に3名がランクインするという快挙を成し遂げています。

それに加えて、今年の中学入学者のレベルも高いらしく、今後にも更なる期待を持っているということでした。

高校では今春よりスーパー特進コースを作られました。それも含めた各コースの取り組み内容を以下にご紹介します。

コース・クラス別の取り組みは以下のとおり。

①スーパー特進コース
今春より新設されたスーパー特進は19時半まで補習があり、土曜日も4限終了後に英数国のテストや模試の過去問題を解く機会などが設けられており、模試も1年次で年7回・2年次以降になると月1回ペースで受験することなるなど、勉強三昧。学習進度も速い。

②特別進学クラス
週3回ずつ早朝テストと朝読書を実施し、今年からクラブとの両立を可能としてはいるが学業と両立出来ることが条件となっている。4段階の習熟度別クラス編成をしているが、進度についてはスーパー特進のように速くはない。目標は全国の国公立大・関関同立大。

③総合進学クラス
強化クラブ生が2年生以上に在籍している関係で、勉強中心のカリキュラムにはしていない。習熟度別クラス編成をしているが、上位1クラスのみ選抜して後は均等クラス4つとしている。AO入試も含めた進路指導を行うのが特徴。

④クラブ選抜コース
20時半までクラブを行うコースで、チアリーダー・アメフト・吹奏楽・女子バレー・男子バスケの5つが強化クラブの対象。ケガなど以外の理由で退部する場合は、学校自体を退学する必要があるなど注意が必要。

2011年度入試では、総合コース内にあった特別進学クラスと総合進学クラスをそれぞれコースに昇格させることになっています。

中学入試でも大きな変更点があります。これまでは算国のみでの入試でしたが、2011年度入試より理科と社会のどちらかを選択する形での3科型も選択可能になります。これによって新たに理科・社会の入試が開始となるわけですが、入試問題の出題方針についてもほぼ決まっているようです。10月・11月・12月それぞれにプレテストが実施されますが、そこでは一足先に理科と社会の問題がお目見えすることになっています。理科・社会どちらか希望する方の科目を含めた3科目での受験をお考えの方は、プレテストで傾向を掴んでおくことが必須です。

また、中学入学後に成績が優秀な生徒に奨学金を支給するスカラシップ制度を新設されるそうです。詳しくは学校にお尋ね下さい。

改革着手から3年目を迎え、箕面自由学園中高が思い描く「理想とされている学校」に徐々に近づきつつあることを感じた説明会でした。