学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント②

2011年4月21日

学校選び 絞り込む方法と説明会参加のポイント①」に続くエントリーです。数多くある学校の中から志望校の候補として数校に絞り込んでいく工程についてご説明しています。

今回のエントリーでは実際に候補として残っている学校に実際に接触する段階以降についてです。

3つ目・4つ目の段階は次のようになっています。

受験校決定までの流れ

三角形を4等分しており、それぞれの面積の大きさが選択肢に入る学校の多さ、と考えていただき、三角形の下から順に上に向かって登っていくに従って候補となる学校が絞り込まれてくる、といったイメージで図を作成しています。

3つ目の段階にあるのは「合同説明会」です。といっても、様々な形式がありますので、ざっとご紹介しますと・・・

①塾・出版社・新聞社などが主催するもの
②数校が共同開催で行うもの
③各府県の私立中高連合会が主催するもの(私立中高)
④各府県の教育委員会が主催するもの(公立高)

①は特に私立中高、大学入試関連であれば私立大が主な参加校となっていることが多くなっています。

②はいろいろなバリエーションがあります。例えば、この春実施される(された)ものだけでも大阪府下の私立女子中だけが集まる「大阪私立女子中学校フェア」、立命館大の附属3校合同による「立命館附属校 入試分析会&入試相談会」、神戸海星女子学院・松蔭・親和3中学合同開催による「神戸市灘区 女子中高一貫校 3校合同説明会」といったものが挙げられます。

③は、例えば兵庫県ならば兵庫県内にある全校が集まる、という風に各府県内にある私立中高が全校参加するイベントとして毎年夏~秋に実施されているものです。

④も最近は多く見られます。大阪府を例に挙げるのであれば、「旧第1学区合同説明会」といった形で、学区再編前の9つの区分ごとにイベントが行われています。これも基本的に対象となる地区にある公立高は全校参加となるイベントになっています。

前置きが長くなりましたが、この「合同説明会」に参加するメリットと注意点についてまとめてみます。

最も大きなメリットとしては「複数の学校について一度に話が聞ける」という点です。上手くいけば、上の図内の下から2つ目の段階で気になっている学校のすべてから直接お話を聞けるかもしれません。また、些細なことではありますが、交通の便のよいところで実施されますので、行きやすいというメリットもあります。

こういった合同説明会は学校ごとに仕切り(ブース)があり、その中で個々の学校の先生が対応される形が一般的です。よって、長い時間をかけて1から10まで黙って説明を聞く、ということは不可能です。基本的には「聞いたことにしか答えてもらえない」という形と認識してもらうのが無難です。よって、場合によっては得られる情報が偏る可能性があります。

さて、合同説明会で聞いた話を基にしてある程度また候補となる学校が絞り込まれてくることでしょう。この段階まで候補として残った学校については最後の段階である「説明会」にご参加いただきたいと思います。

これは、各学校で実際に行われる以下のようなイベントの類を指します。

①学校及び入試に関する説明会
②授業やクラブの体験会
③文化祭や体育祭などの行事見学
④プレテスト(私立中)

大学入試関連で言うと、毎年夏休みに大々的に行う大学が多い「オープンキャンパス」では①②の要素を兼ね備えた一大イベントになっています。

この中で、実際に進学することになる生徒にやる気を持たすことが出来るものは②と③の2つでしょう。特に、②では入学後入りたいと思っているクラブの体験が出来て楽しかった時が最も効果が高いようです。③は各学校とも在校生たちが最も楽しそうにしている時である上、イベント自体もかなり手が込んだ作りになっていますので、参加した受験生たちを「その気」にさせるにはもってこいのイベントです。

さて、こういった各学校が開催される説明会やイベントに参加される時のポイントについてもいくつかアドバイス差し上げたい点があります。それについてはまた次回のエントリーで。