帝塚山学院中 順調な志願者数

2011年4月18日

帝塚山学院中高が早くも春の塾対象説明会を開催されました。今年度入試である2011年度入試結果を中心に、約1時間ご報告いただきました。

2011年度入試結果を、日程別にご説明いたします。

15日(土)に実施された1次Aでは昨年156名受験に対し今年は157名という受験者数となり、昨年とほとんど同じ受験者数に落ち着きました。また、この日程で出した合格者全員のうち90%が入学していますが、特筆すべきは関学コースの入学手続き率の高さ。なんと、合格者56名のうち全員が入学しています。ちなみに、昨年は1次Aで合格した受験生のうち数名が他校に進学していかれたそうです。関学コースの人気の高さが伺えるデータです。

続いて、昨年から新導入された1次Bの状況です。昨年の188名受験に対し今年は192名。こちらもほぼ昨年通りの人気となりました。その中で、特に関学コースでは合格ラインが高く倍率が高かった昨年は10.8倍となりましたが、手さぐりで合格ラインを探していた昨年と違って今年は昨年のデータなどから合格ラインをしっかり読めたこともあり、倍率を押さえることが出来ています。結果、関学コースの倍率は6.0倍と比較的手ごろな倍率に落ち着きました。

1次Bは16日(日)に実施されましたので、15日(土)に「本命校」を受験した後の併願先として帝塚山学院中を選択しているケースが大半となります。1次Bで帝塚山学院中を選んだ受験生たちが15日(土)の受験校としてどこを選んだのかが気になります。

今年は四天王寺中・同志社香里中・同志社女子中・小林聖心女子学院中・親和中・甲南女子中に加えて、今年は神戸女学院中・清風南海中・大阪桐蔭中・金蘭千里中といった学校の併願者が居たそうで、学校の先生方も大変驚かれたそうです。

同志社系を代表とする大学附属校や親和中・甲南女子中といった女子校が併願先として並ぶことは不思議ではありません。一方で、四天王寺中・清風南海中・大阪桐蔭中・金蘭千里中といったいわゆる「進学校」が併願先として並んでいることに対しては、帝塚山学院中との校風が違ったり、一方で大学連携のコースを持つ学校、もう一方はそういった後ろ盾無く大学入試に突入していく学校群、という風に進路に関する方向性の違いがはっきりとしています。併願先としては若干違和感を覚えるのも事実ですが、受験生・保護者の評価はこのようになっているようです。

入試日程を前倒し・午後に設定して17日(月)に実施された2次では、関学コースでは合格ラインがきっちり読めたこともあり、昨年7.3倍から今年3.3倍という形で倍率を低く抑えることが出来ました。また、両コースでの合格者が46名だったのに対して15名が入学したということで、昨年の2次合格者のうち7名入学という結果に比べて高い歩留まり率となりました。

2次が日程の前倒し・午後実施という大きな変更点があった2011年度入試でしたが、もう1つ大きな変更点として今年度から「3教科入試の新導入」があります。詳しい状況は下の画像の通りです。

帝塚山学院中 2011年度日程別 受験教科型

全体としては「初めから3教科で受験」というのは少なかったことがよくわかります。そんな中で、1次BではR(理科)でS(社会)の3教科両パターン合計で47名、率にして全体の21.4%が3教科でした。ここだけは比較的3教科志願者が多かったようです。

ここまで入試状況を細かくご紹介してきましたが、私立中学入試が全般的に低調となった今年度入試において、またその上に共学人気となっている中であっても2010年度入試とほぼ同じだけの志願者数を集めることが出来ている点が大きな特筆点です。

大きな逆風の中でも志願者数を集めた帝塚山学院中。2012年度入試ではどうなりますでしょうか?