「2011年度中学入試 結果分析① ~府県別受験者数・率~」
「2011年度中学入試 結果分析② ~入試日程の前倒し~」
「2011年度中学入試 結果分析③ ~大学附属校 その1~」
に続くエントリーです。2011年度中学入試について、テーマごとに分析を進めているシリーズです。
今回は、③でご紹介した「大学附属校の受験者数状況」のデータを基にして、各大学の人気度を見比べてみたり、「大学附属校」というカテゴリーにおいてはどのようなトレンドになっているのか、について検証してみたいと思います。
③でご紹介した各大学附属校の受験者数を、大学ごとに足しますと以下の通りとなります。
この中では同志社大系列が圧倒的に多くなっていますが、系列校が4校あるということも大きく影響してはいるものの、やはり大学そのもののステータスが受験者数に結び付いている、という気がします。
立命館大系列よりも関西大系列の受験者数が多くなっています。2009年時点のデータでは
関西大系列 624名 vs 立命館大系列 771名
でしたから、関西大系列が立命館大系列を追い抜いた形となります。大学入試の世界においても今年は
関西大 86,463名 vs 立命館大 75,682名
という受験者数状況となっており、こちらも関西大が立命館大を大きく引き離している状態です。
さて、これら関関同立大の附属校すべての受験者数合計はどのようになっているのか、4大学附属校受験者数の合計について、3年分の推移を見てみましょう。
こうしてみてみますと、やはり2009⇒2010で約300名の受験者数の減少となっていますが、この大半は同志社中・立命館中2校の「併設小 内部進学~」によるものですが、今年に関しては昨年とほぼ同数の受験者数となっています。
「2011年度中学入試 結果分析①」で「近畿地区全体で見てみますと、小6生数自体は約4000名増えてはいるものの、統一解禁日受験者数が減っていることから、統一解禁日の受験率が過去最低の値である9.3%となってしまっています」とご紹介しましたとおり、今年の中学入試は非常に受験者数が少なかった年でした。
そんな中でも、関関同立各大学の附属校は、③でご紹介しましたとおり個々の学校の状況にもちろん差はありますが、全体としては昨年とほぼ同数の受験者数を集めているという状態です。
大学附属校はやはり根強い人気がある、ということが証明された形です。2012年度入試においても受験者数を集めてくると思われます。
次回のエントリーでは、また違った切り口から2011年度中学入試の分析をしてみます。