立命館中高 ADC・MSC 1期生の進学を迎えて

2011年6月17日

2013年に長岡京へのキャンパス移転を発表している立命館中高が、この度塾対象に説明会をご実施下さいました。

立命館中高 説明会会場

昨年と同じ、JR二条駅前にある学校法人立命館の本部機能がございます、朱雀キャンパスでのご実施でした。

なお、昨年の塾対象説明会の様子はこちらのエントリー「立命館中高 来年の入試に向けて」でご確認下さい。

その昨年のエントリーに載せた写真と今回のエントリーの写真が良く似ていることがわかります。昨年と今年とで私はどうも同じような場所に座ったようです。特に何も意識していないのですが、こういう所に人の性格・特徴が出るものですね。

それはさておき、立命館中高のご紹介を進めてまいります。

「高い学力」「豊かな人間性」「社会貢献出来る自立した人間への成長」を願い、日々の教育に取り組まれているのが立命館中高の大きな特徴です。

理想の学校に近づくべく、「新しい附属校」の姿を目指して次々と改革を実施されています。以下、ここ数年で行われた(行われる予定の)メジャーなトピックスです。

2008年 中学にADC・高校にMSCを設置
2009年 週6日制へと移行
2010年 併設小からの内部進学1期生を迎えた
2011年 コアSSHに指定
2013年 長岡京にキャンパスを移転させる予定

やはり、2013年のキャンパス移転が大きなニュースですね。現在、以下の点を基本設計として新キャンパスを作られているそうです。

・全てに安全でエコな学校
・最新IT教育機器の導入
・国際交流の施設・スペースの確保
・プレゼンテーション施設の充実
・理科実験室の拡充
・図書室・自習室などの整備
・芸術・体育活動の施設拡充

長岡京に移転に際しては「新しいキャンパス像」としてメディアセンター(総合学習センター)の充実に力を入れており、図書室やIT機器を集約させるという点が目玉となるそうです。

ちなみに、現キャンパスと新キャンパスの比較についてもご紹介いただきましたが、校舎棟で1.4倍・体育館棟で1.6倍・延床面積1.7倍となるようです。

今回のキャンパス移転をきっかけとして更に高い学力層の生徒に来てもらいたい、と意気込んでおられる様子が説明会の端々から伺い知ることが出来ました。

さて、タイトルにもございます通り、今年は2008年より中学に設置されたADC・同年高校に設置されたMSCの1期生たちがそれぞれ高校・大学へと進学していった年です。

中学のADCの内部進学状況ですが、MSCに42名・SSC に18名・総合に8名がそれぞれ進学したそうです。半数以上が医学系や難関国公立大への進学をサポートする、と謳ったMSCへと進学しています。

そのMSCも今春1期生が大学入試を迎え、無事卒業されています。

1期生は20名が卒業したのですが、その中で医学部医学科を受けたのは4名、その内2名が合格して残り2名は浪人した、というご報告をして下さいましたが、その他16名の受験先や合格校についての詳しい報告がなく、がっかりしました。

関西私立大の雄である関関同立の一翼を担う立命館が「併設大への進学ではなく、外部大を積極的に受験させる」という意気込みが当時衝撃的だったこと、それに期待をして高いレベルの生徒たちが集まったこと、それらを考えるともう少し詳しい説明をしていただきたかった、というのが本音です。

ただ、同コースに在籍している高3(16名)に今年浪人した方々を加えると、来年度の大学合格実績は今年以上のものが出ることは今から期待されているようです。

まだまだ始まったばかりのADC・MSCの取り組みですが、今後更なる実りとなることを願ってやみません。