大阪薫英女学院中高 国公立大合格者数大幅増

2011年6月22日

大阪薫英女学院中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

大阪薫英女学院中高

説明会の前には校内を自由に見て回るお時間を下さいました。各塾の先生方は送り出した生徒たちが一生懸命勉強する姿を見て、あるいは学校の設備や雰囲気などに触れて思い思いのご感想を述べられていました。

大阪薫英女学院中高と言えば「英語」ですが、あえて今回は英語の話題には触れないでおこうと思います。その代わり、今春の大学合格実績について大きくご紹介を致します。

まずは、関関同立の合格状況です。

推薦入試を含まない関関同立合格者数は109名(推薦等も含めると135名)となったそうです。同じ基準で算出した所、大阪薫英女学院高の109名を上回る合格者数を出している大阪府内女子校は以下の3校だけが該当します。

四天王寺高(371名)・大谷高(185名)・大阪女学院高(168名)

2006年度のデータを見てみますと、女子校においては四天王寺高に次ぐ2位で300名弱の合格者がありました。それを考えると少々寂しい数字ではありますが、大阪府内の女子校の中では合格者数としては健闘している方ではないでしょうか。

こんなデータもご紹介下さいました。今年の春、関関同立を1回でも受験した生徒は95名おられ、その内61名が合格をしたそうです。合格率にすると64%になる計算ですが、今後はこの率を上げていきたい、「関関同立に行きたい」という子には全員に行ってもらえるような学校にしたい、と力強く宣言されていました。

国公立大合格状況についてです。国公立大は14名という合格者数となり、昨年の5名から大きな飛躍を遂げています。今春は「1年間の留学」を伴わないS特進コースの1期生が卒業をした年です。それも含めて、今春卒業した中高一貫生の入学時の偏差値(ベネッセ学力推移調査4月時点)と6年後の進学先を公開いただきましたので、下にご紹介いたします。

大阪薫英女学院中高 中高一貫生のデータ

ご覧のように、中高一貫生の奮闘ぶり、あるいは6年間での成績上昇の様子が良く分かる資料となっています。入学直後の偏差値が40ちょっとだった生徒でも国公立大や薬科大に進学している、という点が驚異的です。

もう少し表を詳しく見てみますと、先にご紹介した「1年間の留学を伴わない」S特進の進学先が、国公立大ですと大阪市立大・大阪府立大、私立大でも同志社大といったかなり高いレベルのものばかりが並んでいることがわかります。このS特進生の大健闘もあって、単に「国公立大14名」という数字に留まらない、インパクトのある結果となっています。

ちなみに、今後の国公立大合格者数の目標は「30名」と言われていました。来春は高校の理系特進コース1期生が卒業することもあって、来年の2012年度入試に向けては国公立大に本格的に挑戦する年にされるそうです。

近年は受験生の間での「共学校志向」に加えて、「留学の敬遠」「英語が出来ないとついていけない学校」「進学実績の乏しさ」といった点から大阪薫英女学院中高は人気面で低迷を続けていますが、今回のこの大学合格実績は今後女の子のお子さんをお持ちのご家庭にとっては無視できないものになるでしょう。