西大和学園中高 26年目を迎え「次のステージ」を模索

2011年9月26日

西大和学園中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

西大和学園中高

西大和学園については過日のこちらのエントリー「西大和学園 JR島本駅前に大きな一手」で移転?新校設置?の計画があることをお知らせしています。以来、あちこちのブログや掲示板で当ブログの記事が紹介されているようで、爆発的なアクセス数上昇となっています。西大和学園に対する注目度が高い、ということが証明されたわけなのですが、今回の説明会ではその件について西大和学園の公式見解が聴けるチャンス、ということになります。

冒頭、早速その件も含めて26年目を迎えられた西大和学園の次なる一手、についてお聞かせいただけました。

西大和学園として今後目指すところは「大学・大学院を有する総合学園を作る」ことだそうです。現在、大学・第二の西大和学園の中高・小学校を設置すべく、調査・研究を進めておられるそうです。

この「第二の西大和学園」というものですが、現在では男子・女子・共学のいずれなのかは未定だそうです。それも含めて、大学・第二の西大和学園の中高・小学校のうちどれから設置をして、いつ開校するのか、というような具体的なことはまだ一切決まっていないようです。

また、過日のエントリーでは「将来的には中高も移設」と記載しました。当該記事を書いた時の情報ソースにはその旨がはっきりと記載されていたのですが、「奈良の学校が大阪と京都の境目に移転することはありえるのだろうか?」という疑問もありましたので、あえて「あるいは奈良の現校地を残したまま島本駅前に新校を作る」という、勝手な予想となる表記も致しました。

その現中高の移転についてはどうなのか?について改めて今回の説明会で「現校地にある中高については変わりは無く今後もずっと進めていく」との発言がありました。

今回のこの一連の説明の中で「島本」という地名は一切出てきませんでしたが、今回ご説明いただいたこれらのことから、過日に「西大和学園 JR島本駅前に大きな一手」でご紹介したJR島本駅前の計画では、おそらく大学・第二の西大和学園・小学校これら3つのすべてを建設するのではないか?と勝手に予想しています。

説明会で「既成概念に囚われず、他の学校では出来ないような「西大和学園だから出来る教育」をやっていきたい」ということを大きな声で言われていたのが印象に残っています。今後の展開については、そのお考えがそっくりそのまま行動となって具現化されている、そんな気がします。

同時に、西大和学園では、大阪府の公立高改革によって大阪府の公立高のレベルが上がっていることもそうですが、京都府などその近辺の府県の高校のレベルも高くなっているという事実を引き合いにし、中学入試の意義にまでも疑問を投げかける人が出て来ていることを挙げて「私学の危機」と捉えてられています。

JR島本駅前の件も含めてですが、そういった私学が直面している危機を察知し、いち早く手を打つべく西大和学園はかなり大きな規模で学校・教育の広がりや発展を考えている、そんな気がします。

そんな西大和学園の教育方針ですが、「生徒一人一人が生き生きと輝ける魅力的な学校を創造する」という言葉の下、以下6つに注力されておられます。

①自主自立を促し、主体的かつ意欲的に取り組める生徒を育てたい
②高い志をもち、社会に貢献できる生徒を育てたい
③笑顔であいさつの出来る生徒を育てたい
④思いやりと感謝の気持ちをもった生徒を育てたい
⑤国際社会で活躍できる生徒を育てたい
⑥確かな学力と幅広い教養を身につけた生徒を育てたい

今後の展開としては、細かい点ではありますが、現在は60分授業となっているところを50分授業とし、生徒会など子どもたちが自主的に活動を行う時間を確保したい、と考えられているようです。また、「英語と音楽」というような教科横断型の授業を導入していく予定もあるようです。

最後に、2012年度入試についてです。

特に中学入試においては、3科日程を廃止して3科4科選択日程のみとした上で、同日程を午後入試化している点が大きな変更点となっています。詳しくはこちらのエントリー「西大和学園中 入試回数減少+午後入試に!」でご紹介していますので、合わせてご確認下さい。

新情報としては、「集合時間を設定せず、試験開始10分前に試験会場に入室すればよい」という形になることが挙げられます。詳しくは学校発行の入試要項などでご確認下さい。

2回あった入試が1回になることで、入試難易度や入試問題の出題傾向がどうなるのか、についての心配が多くあると思います。

前者については実際に入試が終わるまではわからない、というのが正直なところです。なお、入試問題はこれまでの形式に準じたものとし、問題構成は基礎的な事柄から発展的な事項へと掘り下げていくように工夫しつつ、出題難易度は平均点を満点の65%前後になるようにする、ということが発表になりました。

高校入試については変更点はありません。

西大和学園の「次のステージ」を探している様子がはっきりと示された、実に西大和学園らしい説明会でした。

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