「幼保連携型認定こども園」で働くためには

2024年7月1日 月曜日

共に未就学児童を対象とはしていますが、文科省が管轄している幼稚園と厚労省管轄の保育園は、その目的もそこで働くための資格も異なっています。共働き家庭にとって保育園は欠かせないのですが、教育機関である幼稚園にも通わせたい、というニーズが高まっていたのですが、平成18年(2006年)の第164回通常国会で成立した「就学前の子どもに関する教育,保育等の総合的な提供の推進に関する法律」を法的根拠として認定こども園制度」が始まりました。

ここで「保育教諭」として働くためには基本的に保育士と幼稚園教諭両方の資格が必要になります。そこでそのニーズはどのくらいあるのかを知るために施設数は現在どのくらいの数になっているのか、政府統計から調べてみました。

すると最多の1985年には全国で15,220園あった幼稚園は、昨年度は8,837園と半減しているのですが、こども園は毎年急増しており、昨年度で6,982園と幼稚園に迫る数となっています。

一方、卒園者の数も同じように政府統計で調べてみました。すると幼稚園では1980年には最多の1,323,137名だった卒園者数が昨年は340,610名、約1/4に激減しています。

というわけで、これから幼児教育の分野で働きたいと考えている皆さんは、保育士と幼稚園教諭両方の資格を取れる学校を選んだ方が良いでしょう。

【関西8大学大研究コラボコーナー】龍谷大学 出願数と合格数の推移

2024年6月24日 月曜日

最後に学部改編や社会学部の移転などで話題を集めた龍谷大学の状況を見てみましょう。

公募も一般も志願者数に関しては右肩上がりの絶好調です。しかし他大学との併願が増えたということでしょうか、公募制推薦手続き率に影響を受ける一般選抜での実質倍率は2019年度から次第に低下しており、今年度は平均倍率が3.04倍と2022年度の2.79倍に次ぐ低い水準となっています。そこで、受験者の学力層の変化が無いと仮定すると、龍谷大学も京都産業大学と同じように難易度が下がっており、逆に言えば今がチャンスだといえるでしょう。

どの学部が特に狙い目なのか、詳しくは7月14日に開催します「2024関西8大学-早慶上理・GMARCH大研究」でお伝えします。お楽しみに。(ここで学校の先生方への業務連絡です。このイベントでは教員対象説明会も予定しております。7月14日(日)10:30~11:30となっております。進路指導の先生方、高3の担任の先生方はよろしければお越しいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。)

【関西8大学大研究コラボコーナー】甲南大学 出願数と合格数の推移

2024年6月21日 金曜日

これまでは記述問題があり、しかも面接が必要だった甲南大学の公募制推薦入試ですが、本年度入試からオールマーク、面接廃止と受験生にとっては大きく受験しやすくなりました。その結果平均倍率は4.73倍と2022年度の3.12倍と比較すると大きく難化したことがわかります。その影響でしょうか、一般選抜での志願者数も増加し、結果的にそちらの平均倍率も上昇しています。2025年度入試では日程変更もありますので、実質倍率がどのように動くのか予想が付きません。受験生は要注意です。

【関西8大学大研究コラボコーナー】近畿大学 出願数と合格数の推移

2024年6月20日 木曜日

出願件数では今年も日本最多となった近畿大学ですが、公募・一般どちらでも出願数が増加しています。公募制推薦での合格者数は1万3千件を超える規模になり、平均競争率は3.75倍となりました。平均倍率が8.83倍だった2019年度入試と比較すると、半分以下となっています。但し、これも全体的に楽になったわけではなく、建築や総合社会、文芸、情報は高め安定。医学部は毎年難化が続き、ついに今年は9.26倍となっています。これらの学部を考えるときには併願作戦が重要になりますね。

【関西8大学大研究コラボコーナー】京都産業大学 出願数と合格数の推移

2024年6月18日 火曜日

関関同立の4大学と異なり産近甲龍の4大学は年内に行われる公募推薦による募集枠も大きいので、併せて推移のグラフにまとめてみました。

学部の改編や増設で受験者数を順調に伸ばしてきた京都産業大学ですが、その動きが止まった2021年度入試から出願数が減少しています。この分公募制推薦での合格者を増やして年内に入学者を確保する作戦に出るかとも思われましたが、それほど合否ラインを下がるということはありませんでした。従って一般選抜での平均倍率が下がったのですが、情報理工学部は4.65倍、現代社会は3.76倍と高い倍率になるなど専門分野による差が開いたイメージです。

【関西8大学大研究コラボコーナー】同志社大学 出願数と合格数の推移

2024年6月14日 金曜日

他の3大学とは受験者層が少し異なる同志社大学では、出願者数は2021年以降増加が続いていますが、2023年度まではそれに伴って合格者数を増やしてきたようです。しかし、今年は受験者数の増加に対し、合格者は減少。狭き門となりました。細かく見てみると難化したのは理系学部で、文系学部はあまりラインが変わっていないようです。文系の受験生は過度に怖がる必要はありません。

【関西8大学大研究コラボコーナー】関西学院大学 出願数と合格数の推移

2024年6月13日 木曜日

かつては推薦による入学者が6割を超えていた関西学院大学ですが、2021年度から一般選抜で入学者を確保する方針に転換し、一般選抜でも多くの合格者を出すようになりましたが、それに伴って一般選抜の出願者数も増えてきています。従って合格最低得点率もあまり変化していません。次年度も昨年並みの合否ラインとなるのではないでしょうか。

【関西8大学大研究コラボコーナー】関西大学 出願数と合格数の推移

2024年6月12日 水曜日

7月14日に当社主催による「関西8大学大研究」が開催されます。大学受験生は是非来場して大学の入試担当者からの説明や、フリーステップ教育技術研究所による出題傾向分析のセミナーなどを聞いていただきたいですし、教員対象説明会も開催しますので進路指導や高校3年生担任の先生にも参加していただければと思います。

今回はそこで使用する予定の資料をちらりと見ていただきます。

今回は関西大学の全体状況です。

出願数と合格者数を2018年からまとめたグラフです。割合としては小さいのですが2019年度から毎年出願者の減少が続いています。一方で合格者数は減少していませんので、単純に考えると受かりやすくなっているはずです。そう思って細かく見てみると、外国語学部部の合格最低得点率は例年の62~64%から62%弱に下がっていますが、商学部はほぼ変わらずと学部によって動き方が違うようです。詳しくは7月14日をお楽しみください。

【毎月29日は】梅花女子大学の学生考案の巻きずし【音羽福巻の日】

2024年6月11日 火曜日

明治11年に創立された高等女学校をルーツに持つ梅花女子大学は4学部9学科ありますが、その中の一つ食文化学部、食文化学科では調理師免許や中学校、高等学校の家庭科の教員免許の取得に加えてその他多様な資格取得も可能となっています。また新たなレシピ開発などユニークな取り組みも行っていますが、その一つが宅配すしで知られている音羽鮨で買うことができます。今年で7年目になるそうですが、毎月29日に学生さんが考え出した月替わりの巻きずしを味わうことができます。12種類×7年=84種類ものレシピを学生さんたちが考え出したことになります。今月は「梅香る鯖の水無月巻」。前日までの予約が必要ですが、食べてみようかな。

それはさておき、学生さんが考えたものがこのような形で世の中に出るのって良いですねぇ。

【2024年国家試験合格率】兵庫医科大学 オープンキャンパス【全国第3位!】

2024年6月7日 金曜日

2024年2月に行われた第118回医師国家試験の合格者数は厚生労働省のHPに公表されていますが、それによりますと、10,614名出願、10,336名受験で合格は9,547名、合格率は92.4%という結果でした。今年度の歯科医師国家試験は66.1%、薬剤師国家試験は68.4%、獣医師国家試験は72.7%の合格率でしたので、それに比べると合格率が高い試験なのですが、それでも大学による差があります。

そこで、全国82の医学部医学科で合格率のランキングを作ってみると、1位は自治医科大学の100%、2位は国際医療福祉大学の99.2%、第3位が兵庫医科大学の99.1%、4位が産業医科大学99.0%、5位が順天堂大学98.5%と私立大学が上位を独占しました。

私立大学の医学部といえば学費が高いというイメージもありますが、その分確実に医師に育ててくれるというメリットがあると考えると悪くない選択かも知れません。

2017年に竣工した西宮キャンパス(医学部)の教育研究棟は12階建て。営業時間外の食堂利用はもちろん、小集団で学習できるスペースが随所に設けられており、最上階の6年生用自習室は24時間営業。その他売店や書店など学生用の設備が設けられています。

というわけで、どのような大学なのか実際に見てみましょう。