同志社大 学部新設に加えて2学部で定員増

2012年7月10日

同志社大の高校・予備校対象説明会にお邪魔してきました。

同志社大で今最も旬な話題といいますと、来春に新設される「グローバル地域文化学部」の件ではないでしょうか。開成教育グループ入試対策課では、皆さんにいち早く新学部の情報とお届けしようと思い、春休みに開催された受験生対象のオープンキャンパスに参加し、その模様をこちらのエントリー「同志社大 グローバル地域文化学部の詳細」でご紹介しています。こちらでおおよそのことは紹介していますが、今回はその中で強調しておくべき点などを再度確認しておきたいと思います。

新しい学部は2013年4月に今出川C北の烏丸キャンパスに開設予定となっており、この学部では英語が必修言語となりますが、第二外国語として多彩な言語から選択が可能としているようです。

学部内は3つのコースに分かれており、研究対象となる地域・文化が大きく異なることから、それぞれのコースが推奨する言語が設けられるようです。しかし、あくまでも「推奨」であり、選択幅が強制的に狭められるようなことはなさそうです。この辺りのことは、どういった言語が開講されるのかも含めて、直接大学の方にお尋ねになると良いと思います。

2011年に開設された「グローバル・コミュニケーション学部」では1年間の留学が必須となっているのですが、グローバル地域文化学部では期間の長短を問わず卒業までの間に「海外フィールドワーク」「海外大学での研修」「世界の企業や機関で体験する海外インターンシップ」といったものに最低1回参加する必要がある、という点が前にできた学部とは大きく違う点です。
 
どちらかというと前者は実践的な外国語運用能力の練成に特化した学部、後者も語学は重視されるもののあくまで「地域を理解するための道具」として語学は位置づけされている印象があります。

先ほどご紹介した「3つのコース」に関してですが、1つのコースを選んで入試を受けることになるのですが、入学後は原則として他コースへ移ることはできない点注意が必要となります。ただし、他コースの科目も履修することは可能にしてくれるようです。

さて、ここからは就職に関しての諸データをご紹介します。

今春卒業生の就職決定率は全体で95.2%。文系学部94.9%、理系学部98.1%となりました。

また、スポーツ健康科学部と生命医科学部で今春1期生が卒業しています。それぞれの就職決定率は以下の通りとなりました。

スポーツ健康科学部 全体97.6% 男子97.7% 女子97.5%
生命医科学部 全体98.1% 男子96.8% 女子100%

入試関連の情報です。今春2012年度の入試結果をまずはご紹介します。

定員5,780名に対し、入学者数(留学生を含む)は6,000名を超えており、定員は充足しているとのご報告をいただきました。

気になるのが入試方式ごとの定員の多い・少ないですが、同志社大では一般入試の定員比率は54.7%となっており、次いで法人内諸学校推薦入試(いわゆる内部進学)が19.3%、指定校推薦が15.9%と続いています。

志願動向です。一般入試における志願者数は昨年対比で103.4%、対して合格者数は96.0%と減らされています。よって、倍率・難易度は上昇しているはずです。また、センター利用型では志願者数対前年比112.6%に対し、合格者数は103.1%。こちらも倍率が上昇しています。

追加合格は神・生命医科・GCで出したそうで、合計150~160名ほどになったようです。

学部ごとの動向を見てみますと、一般・センター合算で大きく志願が増えた学部は意外にも法学部で、約700名増えています。他には理工・生命医科といった理系学部が元気です。

来年2013年度入試に向けて、変更点がたくさんあります。以下の通りです。

①AO入試において、スポーツ健康科学部が募集人数を1名増やし3名へ。
②公募推薦入試では、文化情報学部で試験科目と出願資格を変更、心理学部が「スポーツ」を廃止、グローバル地域文化学部が新たに実施を開始、の3点が変更・追加。
③センター利用型入試においては、文学部美学芸術学科が個別学力検査を廃止、また一部の学部・学科で科目・配点が変更されている。
④一般入試では、グローバル地域文化学部が新たに入試を開始、全学部日程で新潟会場の新設と高崎会場の廃止、理工学部インテリジェント情報工学科と情報システムデザイン学科が試験科目を変更に。
⑤社会学部教育文化学科が60名から75名に、およびスポーツ健康科学部で150名から210名と、それぞれの定員が増える。

新しく学部が1つ増える上に、社会学部とスポーツ健康科学部で定員が増えています。来年度同志社大を狙う受験生はこのチャンスを活かせるように、充分対策を進めていきましょう。