同志社大学・関西外国語大学 新設学部と共通点

2010年2月26日

2011年4月、いくつかの大学に学部が新設されます。そのうち今回は同志社大と関西外国語大に設置される英語・国際系の学部についてご紹介します。まずは京田辺キャンパスに設置される同志社大の新学部についてです。

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同志社大学

学部:グローバル・コミュニケーション学部
校地:京田辺キャンパス(京田辺市)
特徴:
①グローバル・コミュニケーション学科1学科、定員150名
②主に日本人の入学を想定した英語(定員80人)、中国語(定員40人)、留学生を想定した日本語(定員30人)の3コース
③英語、中国語の両コースの全学生は、2年時に1年間、英語圏や中国の大学に留学
④卒業時には、英語コースの学生は英語能力試験のTOEIC750点以上など、全学生が実社会で通用する語学力の達成を目標に据える

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150名という少人数の定員に対して、1年間の海外留学も含めて徹底した英語・国際教育を行うことによって国際的な企業や研究機関で活躍する即戦力の人材を養成することが狙い、とされています。

次に、関西外国語大に新設される学部についてご紹介します。

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関西外国語大学

学部:英語キャリア学部
校地:中宮キャンパス(枚方市)
特徴:
①定員は120名
②「英語プロフェッショナル」「国際教養」「グローバルビジネス」の3分野を学び、国際社会で求められるスキルと教養を身に付ける
③海外提携校328校へ全員が原則1年間留学、追加の授業料は不要
④2/3の授業科目をオールイングリッシュで受講可能(留学中の授業含む)
⑤ビジネスコミュニケーション・プレゼンテーションをはじめ、経営学・経済学を日本語と英語で学ぶ

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英語力・国際教養・プレゼン力といった国際ビジネスに必要なスキルに焦点を絞って、同志社大同様少人数を対象としてきめの細かい指導を行う、という構想です。

さて、この2大学に新設される学部に共通している点として「少人数」の他に「原則1年間の海外留学」があります。実はこの2点、昨年新設された関西大 外国語学部と今年4月新設となる関西学院大 国際学部でも同様のものが見てとれます。以下、4大学の国際系新設学部4つの募集定員・海外留学についての取り組みについてまとめました(※クリックすると拡大します)。

近畿地区私立大 国際系新設学部 募集定員・1年間海外留学1

関西学院大の募集定員が若干多い点と、海外留学期間も柔軟に選べるようになっている点が他3大学と異なりますが、大筋ではこれら4大学・学部は同じ方向性の取り組みとなっています。

2009年に新設された関西大 外国語学部は初年度から大変な人気を集め、一般入試の倍率が11.9倍、各予備校の偏差値も看板学部である法学部を超え、関西大で一番高いものとなりました。

また、今年4月に新設される関西学院大 国際学部においても、今年の一般入試(F方式)の倍率が9.3倍と、関西学院大の中で最も(しかもダントツで)高い倍率となっています。

このように昨年・今年と相次いで新設されている国際系学部が非常に注目を集めています。そんな中で来年は同志社大と関西外国語大の2大学が国際系学部を新設するということになっています。

実はこの国際系学部、近畿地区の有力私大では立命館大の国際関係学部だけが存在するのみでした。しかし昨年・今年・来年と近畿地区で国際系学部の新設ラッシュを迎え、大学間の競争が激化することが予想されます。よって、2011年度入試では先に紹介した関西大や関西学院大の高い倍率自体はもう少し落ち着いたものになるでしょう。

今回ご紹介した同志社大・関西外国語大と合わせて関西大・関西学院大の国際系学部は、それぞれ卒業時に目指すレベルや留学先選びのコンセプトなど特徴を持たせた教育内容になっています。レベルや倍率だけで大学・学部を選ばないよう、注意したいものです。

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